私の睡眠は良い睡眠?『睡眠の質』計測方法いろいろ



1日に必要な睡眠時間は人それぞれ。6時間でも大丈夫な人もいれば8時間必要な人もいますが、『十分に眠る』ためには質の良い睡眠をとることが非常に重要です。睡眠には深い睡眠・浅い睡眠がありますが、質の良い睡眠とは、この深さの異なる眠りを繰り返すことで、脳も体も体も十分に休ませることができる睡眠と言えます。

寝ているときのことですので、自分で質の良い睡眠を取れているかどうかを確認するのは難しいものです。 そこで今回は、睡眠の質を測る方法について、最新の研究を交えながらご紹介します。

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睡眠計測についての最新の情報

まずは4/5にリリースされたばかりのこのニュース。

凸版印刷、センサーで眠りを見える化~心拍・呼吸データから睡眠状態をリアルタイムに解析できるシート型生体センサーを開発、介護・看護施設でのリハビリ効果の最大化や、業務負荷削減を実現可能~

呼吸や心拍から睡眠の状態を計測するもので、ベッドマットレスの下に敷いて計測できるシート型のセンサーです。最近は様々な「ウェアラブル端末」が話題になりますが、睡眠時に何かをつけることは、人によっては煩わしく感じたり、寝入ったあとに無意識に外してしまったり、気になってしまっていつも通り眠れないなどの問題があります。このセンサーのように直接装着しない形式であれば、このような不都合はありません。

また、このセンサーは「リアルタイム」で睡眠状態を把握できるところも注目されています。本人と同居する家族が睡眠状態を把握することができるので、例えば介護の現場などでの活躍が期待されます。

 

次に、こちらも4/5にリリースされたニュースで、睡眠中の音に注目した珍しい技術です。

睡眠中の音の可視化に成功した大阪大学COI拠点

睡眠中、私たちはいびきをかいたり歯ぎしりをしたりと様々な音(睡眠関連音)を出しています。この音を睡眠の段階に合わせて可視化するというのが、今回報道された内容です。

自分が出す音は、そのほかの音(エアコンの送風音や外を走る車の音など、自分以外が出した音。これらに睡眠関連音も含めて睡眠中の全ての音を「睡眠環境音」と言います)に交じるため、従来睡眠関連音のみを抽出するのは難しいとされてきましたが、今回開発された技術では、この睡眠関連音のみの抽出が可能になったとのこと。

この技術を応用すれば、エアコンや照明などと連携させ、睡眠状態に合わせて睡眠環境をカスタマイズしていくことも可能になるかもしれません。

こちらはまだまだ研究段階ですので実用化は未定ですが、呼吸音や心拍、睡眠中の動きなどの、従来計測対象にされてきた睡眠情報とは異なるものであり、多角的に睡眠を分析するための1つの手法として期待できそうですね。

 

今すぐ導入できる睡眠計測

今すぐ自分の睡眠状態を把握したい、という方向けにも、多数の睡眠計が市販されています。

まずはヘルスケア機器メーカーのタニタ社が販売しているスリープスキャン。シート型の睡眠計ということで、装着の手間なく睡眠状態を計測することができます。計測結果は専用のソフトを使ってPCから確認することができます。

睡眠の深さの記録は勿論、睡眠状態を点数化してくれるので、自分で睡眠状態を簡単に把握することができます。

 

次に、時計型の端末で睡眠状態を計測してくれるスリープトラッカー。装着する手間はありますが、腕時計型なので普段時計をする方ならばさほど気にならずに利用することができるでしょう。端末に搭載されている加速度センサーによって体動を計測し、あらかじめセットした時間の前後で最も起きやすい睡眠状態のときにアラームを鳴らしてくれます。

専用ソフトを使って、PCで睡眠状態を確認することも可能。睡眠の深さを段階で記録することはできませんが、ほぼ覚醒状態にあるごく浅い睡眠は記録されます。

 

「よりよく眠る」ための機能を重視した商品が、オムロン社が販売しているねむり時間計。枕の横に置いて使うタイプで、体動から入眠時間や睡眠状態を計測し、やはりあらかじめセットした時間の前後で、最も起きやすい睡眠状態のときにアラームを鳴らしてくれます。

また、スマートフォンアプリと連携し、入眠前の呼吸をサポートすることで、スムーズな入眠に導く機能も搭載されています。

 

『よく眠れた」実感を確認するには

このように、実際の睡眠を測るためには様々な機器・技術が開発されていますが、よく眠れたことが自分で「実感」できることも大切です。たっぷり8時間の睡眠を取っても、寝たりない…と思いながら目を覚ますのでは意味がありません。

気分なので測定は難しいですが、様々な質問に答えることで「自分が今どのような気分か」をあぶりだす形式の検査が広く採用されています。検査には様々なものがありますが、ここでは2つの検査についてご紹介します。

いずれも病院や企業、研究機関等が利用主体となりますが、世界中で採用されている、信頼のおける試験です。

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POMS2(Profile of Mood States 2nd Edition)POMS2 日本語版

一定の時間における気分・感情の状態を測定する質問紙法の検査で、世界各国で採用されています。検査のバージョンによって質問数が異なりますが、5~10分で回答できる質問に回答し、【怒り-敵意】【混乱-当惑】【抑うつ-落込み】【疲労-無気力】【緊張-不安】【活気-活力】【友好】の7尺度と、ネガティブな気分状態を総合的に表す「TMD得点」から、気分状態を評価するものです。

 

GHQ精神健康調査 世界保健機構版 (General Health Questionnaire)

英国のMaudsley精神医学研究所のD.P.Goldberg博士によって開発された試験で、やはり世界じゅうでの利用実績があります。バージョンによって異なりますが、12~60項目の質問が設定されており、例えば28項目のバージョンでは、身体的症状、不安と不眠、社会的活動障害、うつ状態の4領域について測定することができます。

 

日本人は慢性的な睡眠不足が指摘されており、質の良い睡眠をどう確保していくかは、現在大変注目されている研究課題です。

三和酒類(株)で開発が進められている、睡眠美容素材【大麦乳酸発酵液ギャバ】も質の良い睡眠をサポートするためのアイテムの1つ。よりよい睡眠を実現するために、今後も研究を進めてまいります。

 

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