長い?短い?貴方に必要な睡眠時間
皆さんは毎朝、すっきりとした目覚めを感じていますか?
目覚めと同時に精力的な活動に入るためには、十分な睡眠が必要ですね。毎日の寝る時間、起きる時間は人それぞれではありますが、どの程度の睡眠を取るのが適切か、年代別の興味深いデータが発表されました。
眠れていますか? 各年齢別のベストな「睡眠時間」がありました(THE HUFFINGTON POSTより)
NPO法人「アメリカ睡眠財団」(NSF)の研究に端を発し、6人の睡眠専門家とアメリカ小児科学会、アメリカ老年医学会、アメリカ精神医学会、人間開発学会等の団体出身の12人の医療専門家から成る専門家委員会による再調査によって、各年齢帯で必要とされる睡眠時間が、下記の通り発表されました。
新生児(0~3カ月): 14~17時間(以前のデータでは12~18時間)
乳児(4~11カ月): 12~15時間(以前のデータでは14~15時間)
よちよち歩き(1~2歳): 11~14時間(以前のデータでは12~14時間)
未就学児(3~5歳): 10~13時間(以前のデータでは11~13時間)
就学児(6~13歳): 9~11時間(以前のデータでは10~11時間)
ティーンエージャー(14~17歳): 8~10時間(以前のデータでは8.5~9.5時間)
ヤングアダルト(18~25歳): 7~9時間(新たな年齢カテゴリー)
成人(26~64歳): 7~9時間(変更なし)
高齢者(65歳以上): 7~8時間(新たな年齢カテゴリー)
この記事をご覧の皆さんは成人(26~64歳)に属する方が多いでしょうか。記事によると7~9時間となっています。
少し前の調査になりますが、2011年の総務省の調査(外部サイト)によると、各年齢別の平均の睡眠時間は下記の通りでした。
- 10~14歳 : 8.75時間
- 15~24歳 : 8.10時間
- 25~34歳 : 7.92時間
- 35~44歳 : 7.75時間
- 45~54歳 : 7.28時間
- 55~64歳 : 7.58時間
- 65~74歳 : 8.12時間
- 75歳以上 : 9.02時間
「成人」に属する25~64歳の平均睡眠時間は7.28~7.92時間。先に紹介した基準に照らし合わせてみると、一応、基準の内には収まっています。ですが、これは平均の睡眠時間ですので、実際には睡眠時間が少ない人も多分に含まれていそうです。
実は、日本人の睡眠時間は、世界標準に比べて短い傾向があり、OECDの調査では下記のようなデータが公開されています。
Balancing paid work, unpaid work and leisure(外部サイト)
日本は他のOECD加盟国に比べて明らかに睡眠時間が短く、平均を1時間弱下回っていました。
韓国の睡眠時間も短いのですが、このグラフに出ていない中国は平均9.07時間、インドは平均8.68時間の睡眠時間を確保していることから、アジア人は短い眠りでよい、というわけでもなさそうです。
紹介した記事では下記のようにも述べられています。
あなたがいま、十分な睡眠がとれていて健康にも問題がないのなら、そのまま継続してください。でも対象年齢の数値内の睡眠をとっていても朝起きたとき疲れがとれず1日を通して元気が出ないのであれば、別の睡眠時間を試さなくてはいけないとか、理想的な睡眠環境にないという警告の兆候である可能性があります。その時は医療専門家に相談してみるのもよいかもしれません。
この記事にある通り、どの程度眠れば十分かは人によって異なるものです。ですが、世界平均から大きく外れているということは、日常的に睡眠不足を感じている方も多いのではないでしょうか。
日本人は働く時間も長いと言われていますので、「必要な」睡眠時間を確保することはなかなか難しいのかもしれませんが、慢性的な寝不足は、仕事の効率を下げるばかりでなく、老化を促進するとも言われています。毎朝なんとなく疲れが取れない…という方!毎日の生活時間を見直して、少し早目にベッドに入ってみてはいかがですか?