1年中飲みたい!麦茶のすごいパワー
暑い夏の時期に飲みたくなるのが麦茶ですね。
名前が麦「茶」となっていますが、緑茶やウーロン茶などの原料となる「チャノキ」は使われておらず、発酵大麦エキスと同様に大麦が原料となっている飲み物です。発酵大麦エキスが二条大麦を原料とした焼酎粕由来であるのに対し、麦茶には六条大麦が多く利用されています。
麦茶は「チャノキ」を原料としないため、カフェインが含まれておらず、乳幼児や妊婦、授乳中の女性にも良く飲まれています。
嬉しい麦茶の健康効果
麦茶が日本で飲まれ始めたのは平安時代のころと言われています。江戸時代には「麦湯」を売る屋台ができ、冷やして飲む習慣ができたのは、冷蔵庫が普及しだした昭和30年頃だそうです。大麦の収穫期が初夏であり、新鮮な麦を焙煎したものの方が美味しかったことから、麦湯・麦茶は夏の飲み物とされていたようです。
ノンカフェインというメリットもありますが、これだけ麦茶が普及できたのはやはり美味しいからということは間違いないのですが、麦茶には様々な健康効果があることをご存知でしたか?
GABA(ギャバ)が脳の血流を促進! 夏の肥満&ストレス解消は麦茶で
こちらの記事によると、麦茶には様々な効果を持つ成分が含まれているとのこと。
GABA
まずは「発酵大麦エキス情報サイト」でもご紹介してきた「GABA」。
有名な抗ストレス効果のほかにも、血液の流れを良くし、脳機能や肝機能に関係する効果が期待されています。
アルキルピラジン
アルキルピラジンは、香ばしい麦茶の香り成分。麦を焙煎することで出来るため、麦茶ならではの成分と言えるでしょう。このアルキルピラジンにも血流改善効果が確認されています。アルキルピラジンの血流改善効果は、飲用後1時間半ほど持続するそうです。
カゴメ株式会社の研究結果より
http://www.kagome.co.jp/research/summary/041111/
Pクマル酸
抗酸化作用を持つ成分で、ピーナツ、トマト、にんじん、にんにくなどにも多く含まれる物質です。活性酸素を除去する効果、発がん性物質の1種で「ペルオキシナイトライト」を除去する効果なども確認されており、生活習慣病の予防にも役立つことが期待されている成分です。
他にも、バクテリアの定着を抑え、特に虫歯の原因として有名なミュータンス菌に効果があること、体のほてりや冷えにも効果が期待できることなど、様々な健康効果が知られており、私たちにとってとても役立つ飲み物になっています。
夏の飲み物として愛されている麦茶ですが、もちろん1年中飲むことができます。毎日の健康に、普段の飲み物として取り入れてみてはいかがでしょうか。