体に嬉しいドライフルーツ
みなさんはドライフルーツ、お好きですか?ドライフルーツは美味しい上に栄養もあるので、手軽に食べられるおやつとして人気があります。
色がきれいなことやナチュラルなイメージもあって、女性が好んで食べるもの、と思われがちですが、もちろん男性にもおすすめ!今回は美味しく食べて元気になれるドライフルーツのお話をご紹介します。
食物繊維の宝庫
ドライフルーツは、フレッシュなフルーツの水分を飛ばし、乾燥させたもの。水分が抜けている分、果物の美味しさや栄養がぎゅっと凝縮されており、少量で十分な栄養素を取ることができます。
まずドライフルーツが持つ栄養素として最も有名なのが食物繊維です。食物繊維は腸内で発酵・分解し、腸内善玉菌のビフィズス菌の餌になって増殖を助けるため、腸内環境を改善する作用があります。
また、食物繊維には大別して水溶性・不溶性のものがあり、どちらも異なる機能を持つ重要な栄養素なのですが、ドライフルーツには両方がバランスよく含まれているそうです。
水溶性食物繊維の特徴
- 粘性があり消化器官をゆっくり移動するので、腹持ちがいい。
- 糖質の吸収を緩やかにして血糖値の急激な上昇を防ぐ。
- 有害物質を吸着して体外に排出する。
不溶性食物繊維の特徴
- 水分を含んで膨らむことで便の嵩を増やして柔らかくし、排出しやすくする。
- 直接腸を刺激することで、腸のぜんどう運動を活発化し、便通を良くする。
- 摂食時によく噛むことで、食べ過ぎを防止する。
豊富なミネラル
次に注目したい栄養素は各種のミネラル類。果物の種類にもよりますが、カリウム、鉄、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、銅、リンなどが多く含まれるようです。
- カリウム
ナトリウムとセットで細胞内外の浸透圧を調整している成分で、血圧を下げる作用があります。汗や尿などで失われやすいミネラルです。 - 鉄
赤血球中のヘモグロビンの主な構成要素で、不足すると貧血を起こすことで有名です。精子の形成を助ける作用もあります。 - マグネシウム
タンパク質の合成やエネルギー代謝などに使われる成分です。筋肉の収縮、血圧、体温、血糖値の調整などでも重要な役割を果たします。 - カルシウム
骨や歯の構成成分として有名な栄養素です。マグネシウムと対になり、体の生理機能を調整する役割があります。 - 亜鉛
細胞分裂に関わるミネラルで、胎児の成長(妊娠期の女性)や精子の形成において重要な役割を果たします。 - 銅
酵素の働きや骨の形成を補助する栄養素で、特に赤血球の形成において、消化器官での鉄の吸収を助ける働きもあります。 - リン
神経伝達物質のアセチルコリンを作る際に必要とされ、記憶力や学習能力など、脳の働きを高める効果があります。
その他の嬉しい効果
ドライフルーツは、赤、黄、青、紫などなど、色がきれいなものが多いのですが、この色素の部分に、抗酸化物質を多く含んでいます。
抗酸化物質として有名なポリフェノール、発がん性に関係するβクリプトキサンチン、ビタミンAや葉酸など、含まれる抗酸化物質は多岐にわたります。
また、生のフルーツには体を冷やす作用がありますが、ドライフルーツはその心配なく食べることができます。
このようにいいことずくめのドライフルーツですが、食べ過ぎには注意したいもの。
水分を飛ばしている分、生のフルーツと同じ重さでは、カロリーや糖分が高く、食べ過ぎは肥満に繋がります。
また、甘みを足すために、砂糖や水飴などが使われている商品も多くあります。より健康的にドライフルーツを楽しみたい方は、砂糖や水飴、その他の調味料が使われていない、オーガニックの商品を選ぶようにしましょう。