私たちの暮らしを支える酵素の話
酵素って何?
「酵素」という言葉は健康食品から化粧品まで街を歩けばよく目にします。
そもそも酵素とは、数百~数千のアミノ酸が結合したタンパク質でできており、体の中ででおこるさまざまな反応を手助けするものです。例えば、唾液中に含まれるアミラーゼなどの酵素や、すい液や腸液中の酵素(消化酵素)によって、デンプンは糖に分解され、私たちのエネルギー源となります。
このことから、微生物、植物、動物といった生物は、酵素の力なしに生きていくことができないということがわかります。
ヒトの場合、酵素が数千~数万種類あるといわれています。体内にはpg/mL(ピコグラム:1兆分の1 グラム)レベルという極微量のタンパク質も存在し、それぞれが重要な役割を果たしているのです。
身近なものに利用されている酵素
食品や化粧品ではよく見かける酵素ですが、実は、意外なものにまで利用されています。
例えば「衣類」。洗濯用洗剤に酵素が利用されているのはご存知かもしれません。衣類に付着したタンパク質や脂質を分解する酵素(プロテアーゼやリパーゼ)が配合され、洗浄効率が高められています。また、ジーンズにはバイオウォッシュ加工というものがあり、素材を柔らかくし、古着感を出すために、セルラーゼという酵素が利用されています。
このほかにも、医薬品、飼料、検査薬など、私たちの生活は酵素によって支えられているといっても過言ではありません。
話題の酵素飲料
テレビや雑誌でよく見かけるようになった酵素飲料。これは、主に植物エキスを酵素(植物や微生物由来)で発酵・熟成させたものです。
酵素自体はヒトの消化酵素によって分解されますので、酵素飲料を飲むことで酵素そのものを補えるというわけではありませんが、酵素の力によってタンパク質や多糖が分解されることでアミノ酸、ペプチド、オリゴ糖が含まれ、さらに、もともと植物が持っているフラボノイド類などの抗酸化物質も含まれます。これらの成分は、腸内細菌に利用されることで腸内環境を整えたり、体内に吸収しやすいことから栄養補給に役立ちます。
酵素の力、微生物の力によって生まれた発酵大麦エキス
発酵大麦エキスには、アミノ酸、ペプチド、食物繊維が豊富に含まれていますが、これらも、麹菌や酵母の酵素によって作られています。
微生物由来の酵素の力を最大限に引き出す醸造技術によって、栄養価の高い発酵大麦エキスが作り出されるのです。
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