免疫力と腸の関係



1月から3月はインフルエンザの感染がピークになる時期です。インフルエンザワクチンの予防接種を受けた方も多いのでは?

このインフルエンザですが、ウイルスが体に取り込まれてもすべての人が発症するわけではありません。また発症しても人によって症状に重い軽いの違いがあることをご存知でしょうか?その要因の一つとして、免疫力の違いがあるようです。

では、免疫力を高めるにはどうしたらいいのでしょう?その方法は様々ですが、一例をご紹介したいと思います。

病気

体内最大の免疫器官「腸」

免疫とは、外から体内に侵入してくる外敵(細菌やウイルスなど)から、私たち自身を守るための防衛システムであり、「免疫細胞」という専門の細胞による働きによるものです。

この免疫細胞ですが、実は体のある器官に集中して存在しています。その器官とは「腸」であり、なんと全体の6割もの免疫細胞が腸内にあります。腸は口を通じて食べ物と一緒に細菌やウイルスなどの外敵が入ってくるため、外界からの病原体の侵入を食い止める最大の免疫器官でもあるのです。

また腸内細菌は、善玉菌と悪玉菌に分けられます。善玉菌(乳酸菌・ビフィズス菌など)が多いと免疫力、消化吸収、ビタミン合成などの向上が期待でき、逆に悪玉菌(大腸菌・ウェルシェ菌など)が増えると腸内腐敗や大腸がん発症などのリスクが高まります。このことから、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を改善することが免疫力の向上に重要だと言えます。

 

少し免疫の話から離れますが、腸内細菌には免疫力だけではなく、他にも重要な機能に関わっていることわかってきました。

科学雑誌ネイチャー誌(2014年12月)1には、「腸内細菌が自閉症やうつ病などの疾患と関連していることを裏付ける確かな証拠が積み重ねられており、腸内細菌が心の健康にも影響を与えるという説への支持が集まってきている」という記載があります。

つまり、腸内細菌は免疫だけでなく、心の健康にも関係する可能性が高いようです。

※1 ネイチャー誌(2014年12月)「増えつつある脳腸相関の証拠

 

今、注目のβ-グルカン

腸内環境を改善することは、免疫力の向上や、様々な効果をもたらす可能性があるということがわかってきました。

腸内環境を改善する、善玉菌を増やす方法の一つとして、今、注目されている成分がβ-グルカンです。水溶性食物繊維β-グルカンは、善玉菌の餌になり、善玉菌を増やす効果があると言われています。

 

β-グルカンが多く含まれている食材としては、アガリクス、メシマコブ、キノコ類(シイタケ、シメジ、舞茸など)、パン酵母など、また、以前に当サイトのこちらの記事でも紹介していますが、「大麦」にも水溶性の食物繊維β-グルカンが多く含まれています。

加工食品であれば、大麦ごはんや大麦クラッカーなどの大麦食品シリーズの、機能性表示食品「大麦生活」という商品が、大塚製薬から発売されています。

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免疫力をアップさせるためにも、腸内環境は大切ですね。

このサイトでもご紹介している「発酵大麦エキス」は文字通り、発酵させた「大麦」です。発酵によって作られた、健康維持に大切な成分を含むだけでなく、大麦由来のβ-グルカンも含まれています。

発酵大麦エキス、魅力的な素材ですね!

 

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