焼いてもおいしい!栄養豊富なみかんの話
冬に食べたい果物と言えばみかん。皮が柔らかく、簡単にむける上、手が汚れにくく食べやすいので、おやつにもデザートにも重宝する食べ物です。早生種などは10月頃から出回っていますが、12月~3月頃が、もっとも種類が豊富になります。今シーズン、皆さんはどのくらい召し上がったでしょうか?
みかんの栄養
みかんには様々な栽培品種がありますが、正式には「ウンシュウミカン」といいます。明治以前、日本で「みかん」と言えばキシュウミカンを指していたそうですが、明治の中頃からはウンシュウミカンの生産量・消費量が伸び、今では冬と言えば「こたつにみかん」を思い浮かべるほどに、私たちの生活に浸透しています。
味の良さはもちろんですが、種がなく、手で簡単にむくことができ、そのまま食べられる手軽さから海外でも特に冬の時期によく食べられており、もともと日本の果物ではあるものの、アメリカ、スペイン、トルコなどでも栽培されているそうです。
柑橘類の果物ということで、ビタミンCが豊富なのは言わずもがなですが、ウンシュウミカンは他の柑橘類の果物と比較して、β-クリプトキサンチンが豊富に含まれているという特徴があります。みかんをたくさん食べていると「手や顔が黄色くなるよ!」と言われたことがある人も多いと思いますが、この皮膚を黄色にする成分が、β-クリプトキサンチンです。(なお、みかんを食べ過ぎると本当に皮膚が黄色になりますが、これは一時的なもので、健康に悪影響はありません)
β-クリプトキサンチンには、糖や脂質の代謝を高める効果、免疫力を高める効果、美しい肌を作る効果など、様々な健康効果があります。特に、体の中で古くなった骨を破壊する役割を担う「破骨細胞」の数を減少させて骨の健康を保つとして、三ケ日ミカンが生鮮食品初の機能性表示食品に認定されています。
ほかにも、疲労回復やダイエットに効果のあるクエン酸、コレステロール値を下げる働きがあるペクチン(食物繊維)、血圧上昇を防ぐへスぺリジンなど、みかんには様々な栄養が含まれています。
ご存知ですか?焼きミカン
ミカンは外側のオレンジ色の皮をむいて、薄皮がついた状態で食べるのがおそらく最も一般的な食べ方ですが、実は外側の皮の栄養も豊富。外皮にはリモネン、ヘスペリジン、ナリンギンなどが含まれており、特に脂肪の分解力は実の3倍にもなるとか。
とは言うものの、外皮は固いですし、苦味もあり、食べやすい物ではありません。そこでお勧めなのがみかんを焼いて食べる「焼きミカン」。グリルやオーブントースターで、皮をむかずに外皮が黒く焦げるまで焼くだけです。外側は黒く焦げても内側は無事なのでご心配なく。焼くことで外皮の栄養が実に浸透するため、実の部分だけでも生で食べるより栄養価が高まるとか。
さらに、栄養が高まるばかりでなく、甘みが増して酸っぱいミカンも食べやすくなるのも嬉しい効果です。
貯蔵技術の高まりやハウス栽培などもあり、現在では1年中みかんを食べることができますが、安く手に入り、味も最高のこの時期にたくさん食べておきたいものですね。焼きミカンもぜひお試しあれ。
発酵大麦エキス情報ポータルサイト事務局では、月に1回当サイトの更新情報をメールマガジン形式でお送りしています。メールマガジンのご登録は以下のバナーをクリックしてください。