ギシギシ関節はロコモ予備軍?(1)



以前、発酵大麦エキス情報ポータルサイトでも紹介した、ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)。日本社会が高齢化していること、それに起因して国家的に対策を講じられていることから、最近はロコモの話題を耳にする機会も増えてきました。

ロコモって何?という方はこちら⇒「メタボ」の次は「ロコモ」!!

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先日も、順天堂大学が臨床研究向けに開発したiPhone向けアプリ「ロコモニター」が話題となっていました。

このアプリは、iPhone内蔵のセンサーなどで自動的に心拍数や歩行などの運動状況を記録し、ロコモの研究に寄与できるというもの。運動状況とロコモ度との関連性のフィードバックがあり、アプリの利用者にとってもロコモ予防・改善支援に役立つアプリとなっています。

 

ロコモ予防は若いうちから

運動機能の低下を示す状態ということで、ロコモは高齢者に特有のもの、高齢者が対策すべきものとも思われがちですが、骨・筋肉・関節などを強化するには長い年月がかかるため、痛くなる前、弱くなる前に対策を講じるのが効果的です。

ロコモとは、骨・筋肉・関節などの運動機能が関係しますので、これらの運動器を強化していくことで予防することができます。筋肉の強化には運動が効果的ですが、骨・関節を強化するためにはどのようなことをすればいいでしょうか。

 

ロコモ予防の基本は運動

実は、骨や関節の強化にも運動が非常に効果的に作用します。

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骨は骨芽細胞という細胞によって作られますが、骨芽細胞が活発に活動するためには、骨を圧迫するような刺激が必要になります。この刺激を起こすのが運動なのです。特に激しい運動でなくても、負荷の軽い運動を一定時間行うのでも骨の強化に効果があります。

次に関節ですが、関節それ自体は運動によって「強く」することはできません。ただし、運動によって関節周りの血流を改善させ、関節を支える筋肉を鍛えることで、関節が「弱く」なるのを防ぐことができます。
一般に、加齢とともに筋力は衰え、関節の動きは鈍くなりますが、動かないからと言って動かさなければ、更に筋肉は細く、血流も悪く、関節は弱ってしまいます。関節に痛みがない人は運動を、すでに関節の調子が悪くなっている人は、まずストレッチで筋肉を柔らかくして血流の改善に努めましょう。

また、良い姿勢を保つことも運動器の機能を高めるのに効果的です。特に猫背の姿勢は腰痛のもと。デスクワークの人は特に気をつけてくださいね。

 

また、骨・筋肉・関節を強化するためには強化の「材料」すなわち栄養が必要になります。次回はロコモ予防に効果的な栄養について解説していきたいと思います。(画像提供:123RF)

 

 

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