30代以降に増える毛穴の悩み「たるみ毛穴」



美しい肌には誰しも憧れるものです。しかしながら「理想の美肌」を実現するのは難しいもの。毎日化粧をしたり髪をセットしたりするなどで長時間鏡を見ることが多い女性はもちろん、男性でも様々な肌の悩みを抱えています。

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数ある「肌の悩み」の中でも、常に上位にあるのが「毛穴」に関するもの。この記事を読んでいるみなさんの中にも、毛穴が気になる…という方は多いかもしれません。

 

「毛穴の悩み」 とは

「毛穴の悩み」自体にも様々なものがあり、中でも老若男女多くの人が気にしているのが、毛穴の詰まり(角栓)、毛穴の色素沈着(黒ずみ)、毛穴の開きなど。角栓を溶かす効果のある洗顔料や除去するパック、黒ずみを薄くしたり毛穴を引き締めたりする化粧品など、特別なケアをしている方も多いはず。これらは主に肌の皮脂や汚れに起因しており、皮脂分泌の多い鼻や額などのいわゆるTゾーンや、あごなどに多く見られるトラブルです。皮脂の分泌が増える十代の半ばごろから増えてくる、どちらかというと若い人の悩みです。

 

一方で、30代~40代頃から増えてくるのが毛穴のたるみ。肌が重力に引っ張られて垂れることで、毛穴が楕円に開くものです。中には開いた毛穴が繋がり、細長い「雪だるま」のような形になることもあり、シワではないものの、細かい陰影が付くため、顔全体が暗く、老けて見える原因になります。こちらは皮脂の分泌には関係なく、主に頬に多く見られるトラブルです。

毛穴の詰まりなどの皮脂・汚れに起因するトラブルは、発生時期が早く男女とも最も美容に関心が高い時期に重なることや、ケアの方法が「汚れを落とす」という比較的単純なものであるため、ケアしている人も多いですが、毛穴のたるみに関しては、発生時期が遅く「老化によるもの」という諦めがあったり、改善のためには長期間を要したりすることもあり、特別なケアをしている人は少ないと言われています。

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たるみ毛穴のケア

毛穴がたるむ原因の1つは、肌の弾力性の低下にあります。

肌の弾力性、つまりハリを支えているのは、皮膚の深層にある「真皮」の部分。真皮の80%はコラーゲンというたんぱく質の繊維でできています。また、このコラーゲンをやはりたんぱく質の繊維であるエラスチンがまとめ、真皮の上の表皮を支えています。加齢とともにこのコラーゲンやエラスチンは減っていくため、表皮を支えきれなくなり、肌がたるんできます。

肌のハリを取り戻すには、真皮を形成するコラーゲンやエラスチンを増やす必要があります。真皮の生まれ変わり周期は4~5年と長く、また、コラーゲン繊維を作る機能も加齢とともに衰えてきますので、肌のハリ対策は長期的にわたって行う必要があります。

日々の変化は極々小さいですが、何もしなければたるみは進行する一方。コラーゲン繊維の材料となるたんぱく質(特に良質な動物性のもの)や、また、コラーゲン繊維を作るのに欠かせないビタミンCもしっかり摂取し、長い目線で肌改善を進めていきましょう。


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