気になる!尿酸値とプリン体



健康診断を受けている方なら一度は目にしたことがあるはずの「尿酸値」(尿酸(UA)などと表記されていることも多いですね)。お酒を飲む機会の多い方は、特に気になる健康指標ではないでしょうか?

高い血中尿酸値は痛風の原因となり、一般的には尿酸値が8mg/dL以上になると、要治療とされています。

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血中の尿酸は、腎臓でろ過されて尿として排出されますが、1度に排出される尿酸の量はわずか。排出されない尿酸は血液に戻されてしまいます。血中尿酸値が高くなりすぎると、尿酸は血液に溶けきれなくなって結晶化し、関節に溜まります。

溜まっただけでは痛みは発生ませんが、この結晶が、何らかの刺激で剥がれ落ちると、それを異物と認識した白血球が排除しようとして激しい炎症反応が起こります。これが痛風による苛烈な関節痛をもたらすのです。

 

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気になるお酒のプリン体

 

尿酸は、食品中に含まれる“プリン体”と呼ばれる物質を原料として、体内で作られます。プリン体とはプリン骨格を持つ物質の総称で、食品中の旨味の成分になっています。プリン体はほとんどの食品に含まれていますが、あん肝、白子、レバーなどの内臓に非常に多く、次いで、牛豚肉、いか・たこ・エビ・カニ、カツオやアジなどの魚介類にも多く含まれています。

尿酸値を上げないようにするには、食品から必要以上にプリン体を摂取しないことが大切です。

〔PDF〕食品中のプリン体含有量(公益財団法人 痛風財団より)

 

プリン体の摂取を控えるだけではダメ

食品由来のプリン体を出来るだけ摂らないようにするのは基本ですが、プリン体は新陳代謝や急激な運動によって体内でも作られており、尿酸全体の80%は体内で作られたプリン体が原料になっています。ということは、摂取を控えるだけでは尿酸値の上昇を抑える効果は限定的、ということになるでしょう。

 

血液中の尿酸を増やさないようにするには、飲酒の習慣を見直すことも有効な対策となります。肝臓では、アルコールを分解する過程で尿酸が生成されるため、過剰なアルコール摂取は尿酸値の上昇につながります。それでなくても、過度な飲酒は肝臓をはじめとする体の各所に負担がかかります。適度な飲酒を心がけたいですね。

 

これらのような、体内で新たな尿酸が作られるのを抑える以外にも、体内の尿酸を体外へ排出するはたらきを高めることも重要です。

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尿酸は尿中に溶けた形で排出されますので、尿量を減らさないために水分はこまめに、十分に摂る必要があります。また、尿が酸性になると尿酸が溶けにくくなり、排出できる量が減ってしまうため、野菜や海草などの尿をアルカリ性にする食品を積極的に摂ることも、尿酸の対外排出を促すのに効果的です。

最近では、尿酸の作りすぎを抑え、排出を促すはたらきがあるとして「アンセリン」という成分が注目を集めています。また、このサイトで紹介している「発酵大麦エキス」にも尿酸値への効果が期待されるとして、研究が進められています。

 

痛風は1度かかってしまうと、一生付き合っていかなければいけない病気です。出来る限り予防に努めていきたいですね。

 

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