コウジ菌の体はどんな形?
6月は梅雨の時期。お天気の悪い日も増えてきました。湿度が高くなってくると、菌やカビの活動も活発になってきます。食べ物を常温に置いていたり、うっかり冷蔵庫に入れ忘れてしまうと、夕方にはところどころに黒や緑の小さな斑点がポツポツ…ということにもなりかねません。食べ物以外でも、日当たりが悪い場所や押し入れの隅など、湿気のたまりやすい場所からカビが生える、というのは6月にありがちな出来事ですね。
食べ物をダメにしたり、室内を汚したりするカビは困った生き物ですが、私たちの生活に役立つ菌やカビも数多くあります。このサイトで度々紹介している発酵大麦エキスも、役立つ菌の代表「麹菌(コウジキン)」を利用して作られる焼酎の絞り粕が原料になっています。また、「コウジ菌」は、焼酎の他にも、味噌、醤油、日本酒等、身近な発酵食品の製造に幅広く利用されています。
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コウジ菌は非常に小さな生き物。菌糸や胞子などのレベルを肉眼で見ることはなかなか難しいですが、先日国立科学博物館で面白い商品を見つけました。コウジ菌(コウジカビとも言う)が食品などの栄養物に繁殖し、胞子を飛ばす様子を立体で理解できるペーパーモデルです。
コウジ菌に限らず、パンなどに生えた菌やカビ自体や、実験の写真などでは、栄養物の中に伸びた菌糸を見る機会はあまりないですが、これは立体モデルということで、栄養物の中の菌の様子がよくわかるようになっています。

植物の根のように菌糸が伸びています
このモデルだけでなく、菌の成長の様子や栄養の取り方などをまとめた解説シートも付いているので、菌についての理解もさらに深まりそうです。国立科学博物館の商品ということで、夏休みのお出かけ兼宿題として、お子様と一緒に取り組んでみてはいかがでしょうか。出来上がりも可愛らしいので、もちろん大人が作っても楽しめますよ。
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