私たちの体を作るアミノ酸の話



発酵大麦エキスは、本格麦焼酎いいちこ製造後に残る焼酎粕を原料して作られています。粕と言っても、焼酎粕には大麦の栄養や発酵によって生み出された栄養が豊富に残されており、宝の山ともいえるもの。以前はそのまま廃棄されていた焼酎粕ですが、その栄養成分に注目して開発されたのが発酵大麦エキスというわけです。

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発酵大麦エキスに含まれる栄養成分には様々なものがあります。発酵大麦エキス由来の健康食品素材として商品化されているGABA(『大麦乳酸発酵液GABA』として販売)のほか、アミノ酸、オリゴ糖、ペプチド、ポリフェノールなど多数の栄養成分が確認されています。

今回は、発酵大麦エキスにも豊富に含まれるアミノ酸のお話です。

 

種類豊富なアミノ酸

アミノ酸と言えば、たんぱく質の構成成分として知られています。私たちの体を構成するのに必要で、かつ体内では作ることができない「必須アミノ酸」が特に有名で、学校の授業で学習したり、健康食品など必須アミノ酸入り商品が販売されていたりしているので、ご存知の方も多いでしょう。

この必須アミノ酸は、トリプトファン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジンの9種類ですが、この他に11種類のアミノ酸がたんぱく質の合成に関わっています。

このように、たんぱく質の合成に関わるアミノ酸は20種類ですが、実はたんぱく質を合成できるものの他にもアミノ酸は数多く存在しており、その数は500種類にも及ぶと言われています。たんぱく質合成に関わらないアミノ酸には、シジミ等に多く含まれ、肝臓の働きを助けるとしてサプリ等になっているオルニチン、ウリ科の食品に多く含まれ、血行を促進するとされるシトルリン、体を動かすエネルギー源になりやすいとして運動をする人に重宝されるクレアチンなどがあります。

発酵大麦エキスに含まれているGABAも、実はたんぱく質の合成に関わらないアミノ酸の一種。正式名称をγ(ガンマ)-アミノ酪酸と言い、アミノ酸の定義であるアミノ基、カルボキシル基を持っています。

 

注目のアミノ酸「BCAA」

たんぱく質の合成に関わるアミノ酸のうち、特に重要なものが「BCAA」と呼ばれるアミノ酸で、近年非常に注目を集めています。具体的には、必須アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンの3種類がそれにあたります。前述の通り、私たちの筋肉を構成するたんぱく質は20種類のアミノ酸からできていますが、実はこの3つのアミノ酸が占める割合は35%と他のアミノ酸よりも圧倒的に多くなっています。

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定期的に運動をしている人で、「筋力をつける」「筋肉を太くする」などを目標とすることはよくありますが、運動を行うと筋肉中のBCAA分解されるため、筋肉はかえって痩せてしまいます。これを防ぐのが食品として摂取するBCAA。運動直前にBCAAを摂取することで、筋肉中のBCAAが分解されるのを抑制することができます。

BCAAは必須アミノ酸、つまりもとはたんぱく質ですので、もちろん食品から摂取しても問題ないのですが、たんぱく質の形で摂取した場合、体内で利用できるのは肝臓等でアミノ酸に分解されてからということになりますので、はじめからアミノ酸の形で摂取でき、即効性が期待できるサプリメントが人気を集めているというわけです。

 

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