種類も機能も豊富!ペプチドってどんなもの?



発酵大麦エキスの成分、ペプチド

焼酎粕を原料にして作られる発酵大麦エキス。焼酎粕は発酵した大麦から焼酎になるアルコール成分を蒸留した後の「残り物」ではありますが、大麦由来の栄養や発酵によって生まれる栄養など、様々な「体にいいもの」が含まれており、発酵大麦エキスはこの点に注目して開発された商品です。

ingredients

上のグラフは、発酵大麦エキスの成分分析の一例です。この中で多くを占めるのペプチドタンパク質、アミノ酸、オリゴ糖の3つの成分。「ペプチドタンパク質」ペプチドとタンパク質を合わせて計測したものですが、タンパク質は一般的な素材であるとして、「ペプチド」がどのようなものか、皆さんはご存知でしょうか。

 

ペプチドは、タンパク質と同様、アミノ酸が鎖状に長く結合してできた物質です。ペプチドとタンパク質の最も大きな違いが大きさ。タンパク質はアミノ酸が50個以上(100個以上とする説もあります)繋がった大きな分子ですが、ペプチドはアミノ酸が2個以上、多くても数十個でできています。タンパク質は肉や魚などの食品として摂取されたのち、体のなかでアミノ酸に分解されて利用されますが、その分解の途中経過にあるのがペプチドと考えるとわかりやすいかもしれません。

Glutathion

3つのアミノ酸からできているペプチド(グルタチオン)

 

ペプチドの生理機能

このペプチド、単にアミノ酸に分解される手前の物質というだけでなく、単体でも様々な生理的機能を持つということで、近年注目されるようになってきました。

私たちの体を作るアミノ酸の話でも解説した通り、タンパク質を作るアミノ酸は20種類。ペプチドはこの20種類の組み合わせで出来ていますので、アミノ酸が2つだけ「ジペプチド」でも400種類ある計算になります。種類が多い分、ペプチドが示す生理機能は様々。疲労回復を示すもの、血圧の上昇を抑制するもの、コレステロール値の上昇を抑制するもの、抗酸化作用を示すもの、免疫力を高めるもの、などが良く知られており、サプリメントなどの健康食品も販売されています。

健康食品としては、「カルノシン」「アンセリン」のようにペプチドそのものの名称で売られているほか、大豆ペプチド、魚肉ペプチド、ゴマペプチド、ホエイペプチドなどのように、そのペプチドが由来する食品の名前が付けられている物も多くあります。

また、私たちの体内で体の様々な働きをコントロールしているホルモンにもペプチドからできているものがあります。利尿を抑えて血圧を上げる「バソプレシン」、血糖値を下げるインスリン(これはタンパク質の一種)とは逆に、血糖値を上げるように働く「グルカゴン」、スキンシップによって分泌される幸せホルモンとして知名度が高まっている「オキシトシン」などもペプチドの一種です。

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発酵大麦エキスに多分に含まれるペプチドには果たしてどのような効果が眠っているのでしょうか。今後の研究が期待できそうですね。

 

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