抗酸化物質ポリフェノールの働き



本格焼酎「いいちこ」製造後の焼酎粕を原料とする発酵大麦エキス。「粕」といってもアルコール成分を抽出したのみで、焼酎の原料となる大麦がもともと持っていた栄養成分、あるいは発酵によって作り出された栄養成分が豊富に残されています。

発酵大麦エキスに含まれる栄養成分のなかで大きな割合を占めているのは、アミノ酸を含むタンパク質、オリゴ糖、クエン酸など。これらの成分のみで全体の70%前後となっています。一方、全体から見れば微量ではあるものの、発酵大麦エキスにはポリフェノールも含まれており、抗酸化作用にも期待が持たれています。

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ポリフェノールは植物性の食品に多く含まれます

 

 

ポリフェノールとは

ポリフェノールと言えば赤ワインに多く含まれることが知られています。「動物性脂肪の多い食生活をしているにも関わらず、赤ワインをよく飲むフランス人には心疾患で死亡する人が少ない」の説が日本の赤ワイン消費量を大きく伸ばしたことを覚えていらっしゃる方も多いでしょう。

この赤ワインブームもあり、今ではポリフェノールが抗酸化作用を示すことは広く知られるようになりましたが、ポリフェノールが1つではないことを、皆さんはご存知でしょうか。

ポリフェノールとは、大まかにいうと成分の構造を示す名前で、ポリフェノールに分類される成分は4,000種ほどあると言われています。様々な植物に含まれ、種類によって効果も異なりますが、どのポリフェノールも強い抗酸化作用を示すことが知られています。

 

赤ワインのポリフェノール

前述のワインのポリフェノールとして知られるのがカテキンやアントシアニン。

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カテキンと言えばお茶ですね

 

カテキンと言えばお茶に含まれる抗酸化物質としての方が有名ですが、赤ワインにも含まれています。カテキンを含むお茶などが「体脂肪が気になる方に」というキャッチフレーズで特定保健用食品として広く販売されているため、ダイエット成分のイメージが強いですが、血圧の上昇を抑えたり、血中コレステロールを調節したり、なんと虫歯予防の効果も知られているそうです。カテキンは酸化によって、茶や柿、バナナなどに含まれる渋み成分のタンニンになりますが、このタンニンもポリフェノールの一種です。

一方、アントシアニンの方は赤ワインのポリフェノールとして良く知られていますね。アントシアニンはブドウの皮やブルーベリーに多く含まれることが知られる、赤色の成分です。アントシアニンにも様々な健康効果がありますが、最も有名なのは「目の疲れ」に対するものでしょう。何かが見えているとき、目では常に何らかの光を受けています。目の中には、光を情報として脳に送る働きを担う色素があるのですが、光を受け続けるとこの色素の量が減り、結果、目に疲れを感じるようになります。アントシアニンには、この色素の合成を助ける働きがあるため、目の疲れに効果を示すというわけです。

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赤ワインの赤い色はアントシアニンによるもの

 

 

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