女性には朗報!うつ病リスクはヨーグルトで減らせる?



腸内環境と健康

「腸内環境と健康」は近年ポピュラーになっている研究テーマの一つですが、腸内環境を良好に保つことは、私たちの健康にとってどのように良い影響があるでしょうか。

24916523 - x-ray of intestines sketched on a blackboard

便秘やそこから派生する肥満の解消などは以前からもよく知られていましたが、腸内環境は、がんや糖尿病などの様々な重大疾患との関連も指摘されています。腸内環境が影響を及ぼすと考えられている疾病の一つに「うつ病」がありますが、最近「うつ病」リスクについての新しい研究結果が、スペインのナバラ大などの研究チームから発表されました。

http://jn.nutrition.org/content/146/9/1731(the Journal of nutritionより、英語サイト)

 

ヨーグルトがうつ病リスクを減らす?

研究では、うつ病でない健康な男女約15,000人(調査開始時点で平均年齢37歳)を対象に、食生活とうつ病の発生状況について、10年間の追跡調査を行っています。調査終了時点で、過去10年間にうつ病と診断されたことがある人は約700人という結果になりました。

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対象者をヨーグルトの摂取量で4つのグループに分けると、毎日1食(125g)以上食べるのグループと、1週間に0.5食(62.5g)以下しか食べないグループでは、うつ病の発病リスクには22%もの差があったとのこと。さらに、対象者を女性のみに絞った場合の発病リスクの差は34%まで広がったそうです。なお、男性はうつ病患者が少なかったため、有意な差は見られませんでした。

 

普通のヨーグルトが効果的

さて、ヨーグルトを食べることはわかりましたが、何でもいいわけではありません。調査では、低脂肪のヨーグルトを食べていた場合は逆にうつ病リスクが上がってしまうことも明らかにされています。

ついでにダイエットも…と考えるとつい低脂肪のヨーグルトを選んでしまいそうになりますが、そこは注意が必要です。

15042307 - dairy dessert with sweet  sauce and cherries

 

研究では、ヨーグルトの摂取がなぜうつ病リスクを減らせたのか、その機構については言及していませんが、腸内環境の改善とうつ病リスクの関連については研究が進んでいる分野ということもあり、今後の研究も期待できそうです。

女性の社会進出が進んだのは素晴らしいことですが、活躍の機会が増えた分、ストレスも大きくなっていませんか?一般的に販売されている大きめの1人分のヨーグルトは150~180gなので、125gは無理なく続けられそうです。毎日の食生活にヨーグルトを取り入れて、ポジティブな毎日を始めてみてはいかがでしょうか。

 

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