ハロウィンとかぼちゃ
10月のイベントとして、ここ数年ですっかり市民権を得た『ハロウィン』。店頭には9月から早々とかぼちゃのオブジェやお菓子が並びます。当日の仮装やパーティーは子供から大人まで楽しめる行事になっているようですね。
かぼちゃにはどんな種類があるでしょう
日本で売られているかぼちゃには大きく分けて3系統あります。
西洋かぼちゃ
現在最も一般的に売られているのは、江戸末期にやってきた西洋かぼちゃです。3系統の中で最も大型で、ホクホクとして甘く、煮物のようなおかず料理だけでなく、パイやケーキやプリンなどのお菓子としての加工にも適しています。
この西洋かぼちゃは南米の冷涼な地域が原産であるため、渡来時は日本の高温多湿な環境に合わず、なかなか普及しませんでしたが、戦後、品種改良が重ねられ、食の西洋化も追い風となって一気に普及したそうですよ。
日本かぼちゃ
最近の「伝統野菜」の見直しの流れに乗って、小売店でも再び目にする機会が増えてきたのが日本かぼちゃです。こちらは戦国時代に渡来した、日本では西洋かぼちゃよりも歴史のある系統のかぼちゃです。こちらは熱帯の中部アメリカが原産であるため、日本の高温多湿な夏にもよく適応し、渡来以降、西洋かぼちゃが広まるまでは日本で最も一般的に食されていました。

日本かぼちゃには「かぼちゃ」らしい凹凸があるものが多いようです
西洋かぼちゃに比べると甘みが控えめで、水分が多くねっとりとした食感なので、煮物や汁物など、日本の料理に向いています。お店でよく見かける、というほどではありませんが、このような性質があるので、日本料理店などを中心に根強い人気があるそうです。
ペポカボチャ
最も遅い時期に渡来したのがペポカボチャと呼ばれる種類。カラフルだったり細長い形をしていたり、食感が変わっていたりと、小さいものから大きいものまで、様々な種類のものがあります。目にする機会が多いのは、一見きゅうりの親戚のようなズッキーニや、果肉が繊維状にほぐれるそうめんかぼちゃなどでしょうか。
また、ペポカボチャには観賞用の品種が多くあり、ハロウィンの時期に様々な加工を施されている「食べられない」かぼちゃは、多くがこのペポカボチャの種類です。
かぼちゃの栄養
さて、このハロウィンの主役である『かぼちゃ』ですが、日本では毎年12月22日前後の「冬至」に食べる野菜としてお馴染みです。かぼちゃは非常に栄養価の高い野菜で、寒い冬に備えて免疫力をつける目的もあって冬至に食べるのだとか。
かぼちゃに含まれる栄養素の中で特筆すべきなのはβ-カロテン。β-カロテンは強力な抗酸化作用を持つ栄養素で、体内でビタミンAに変化します。特に栄養豊富と言われる西洋かぼちゃでは、100gあたり約4,000μgものβカロテンを含んでおり、一口大のかぼちゃの煮物を2~3個も食べれば1日の必要量1800μgは摂取できてしまいます。他にもビタミンB、ビタミンC、カリウム、亜鉛、食物繊維などが豊富に含まれています。
また、食用とされる機会の少ないぺポカボチャですが、その種が頻尿や尿もれなどの泌尿器系の改善に役立つとしてあらたに注目されています。
色が鮮やかで甘みもあるかぼちゃは、おかずはもちろんのこと、デザートにしても美味しく食べられます。旬の野菜をイベントと一緒に楽しみたいですね。
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