ホリデーシーズンには欠かせない!様々なお肉の栄養素
ホリデーシーズンの特別なディナーと言えばお肉料理ですね!
クリスマスに欠かせない食材と言えばターキー(七面鳥)ですが、日本では手に入りにくいこともあって、チキンを食べるという方もたくさんいらっしゃいます。
七面鳥やチキンと並んで、クリスマス料理として親しまれているのがローストビーフ。2016年はローストビーフが静かなブームになっていたこともあって、今年はローストビーフにしてみようかな、という方も多いのでは?
鶏肉・牛肉意外でお肉料理と言えばまず思いつくのが豚肉、最近は一般的な食材として定着した感のある羊肉など、お肉には様々なものがあります。
お肉の主要な栄養素と言えばタンパク質ですが、お肉の種類によってはミネラルやビタミンなども豊富。今回は、一般に食される機会が比較的多いと思われる9種類*のお肉について、栄養素を比較してみました。
*牛肉(かたロース。和牛・輸入牛)、豚肉(かたロース)、鶏肉(もも。皮つき・なし)、羊肉(ラムロース)、馬肉、鴨肉(合鴨。皮つき)、七面鳥(皮なし)
**文部科学省 日本食品標準成分表2015(七訂)のデータをもとにしています。
***畜肉データは「赤肉」で比較しています。
鉄・亜鉛が豊富な牛肉、牛肉を上回る鉄を含む馬肉
特に女性で不足しがちになり、不足することで貧血の原因ともなる鉄。鉄を含む食品と言えばレバーが有名ですが、精肉部分にも鉄を豊富に含んでいるのが牛肉・馬肉です。畜肉に含まれる「ヘム鉄」は野菜や海藻、大豆食品に含まれる「非ヘム鉄」よりも吸収されやすいという特徴があり、効率的に鉄を摂取することができます。
また、体内での様々な反応を促進するための酵素の一部となって働く亜鉛も、牛肉には豊富に含まれています。
豚肉はビタミンB1食品の代表
ビタミンB1が豊富な食材として良く知られる豚肉。他のお肉と比較して見ても圧倒的です。ビタミンB1の標準摂取量は成人男性で1.4mg以上、成人女性で1.1mg以上となっていますので、豚肉100gで1日の必要量の半分以上が摂取できることになります。
なお、データは肩ロース肉のものですが、豚ヒレ肉にはよりたくさんのビタミンB1が含まれています。
良質のたんぱく源となる鶏肉、馬肉、七面鳥
肉類にはたんぱく質が豊富に含まれていますが、気になるのが脂質の量です。一般的に、肉類には豆腐や魚などよりも多くの脂質が含まれていますが、食材によっては低脂肪のものもあります。
低脂肪高タンパク食材として人気が高いのが鶏肉。グラフは脂質量の多いもも肉で比較していますが、脂質量が少ない部位では、脂質に対するたんぱく質量が12.2(むね肉)、28.8(ささみ)と、グラフ中の馬肉よりも高たんぱくになっています。また、クリスマスシーズンには店頭でも見られる七面鳥はかなり脂肪量が少ないため、比較した中では一番の高たんぱく食材となっています。
鶏肉は皮の部分に脂肪層があるため、脂肪やカロリーを気にしている方は皮を除くようにするといいでしょう。
ビタミンB12、ビタミンEが豊富な馬肉
馬肉は、牛・豚・鶏肉と比べると一般的に食べる食材ではありませんが、非常に栄養価に優れた食肉で、特に女性におすすめの栄養が豊富に含まれています。
先に紹介した通り鉄が豊富なことに加え、赤血球を作る際に必要になるビタミンB12、血管を広げて血行を促進するビタミンEなども豊富に含まれています。
鴨肉、七面鳥の栄養素
その他、比較した肉類のうち、鴨肉、七面鳥にも特徴的な栄養があります。
まず、鴨肉には脂質の代謝を助けるビタミンB2が多く含まれます。不足すると口内炎ができたり肌荒れしたりするので、「サプリ」として摂取している方も多い栄養素ではないでしょうか。
グラフでは皮つきの合鴨のデータを掲載しましたが、精肉部分により多く含まれ、また、合鴨よりもマガモの方が豊富です。
また、七面鳥はお酒を飲む人に嬉しい、これからの季節にぴったりの食材です。低脂質・高たんぱくな食肉であると同時に、たんぱく質や脂質の代謝を促し、肝臓の負担を軽減するビタミンB6、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解するナイアシンが豊富に含まれています。
肉類には様々な種類があり、どれもたんぱく源として優秀なものばかりですが、他にも様々な栄養を含んでいます。お肉料理を選ぶ際には是非、参考にしてみてください。
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