この季節は食中毒に注意!!!



寒波が訪れ、いよいよ冬本番ですね。この季節はどうしても体調を崩しがちですが、特に注意したいのがノロウイルスです。ノロウイルスは通年感染する恐れがありますが、主に12月から2月にかけて感染が顕著に増加する傾向にあります。かかってしまうと、本当に苦しい感染症ですよね。

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ノロウイルスを病因物質とする食中毒発生状況(月別発生状況)(厚生労働省HPより)

 

ノロウイルスとは・・・

ノロウイルスは感染性胃腸炎の原因となります。潜伏期間は1~2日と言われており、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱が症状として現れます。症状は個人差があり、幼児やお年寄りが感染すると最悪の場合、死に至ることもあります。

ノロウイルスは5つの遺伝子群に分類されており、そのうち3群がヒト感染の主流になっています。また、変異を起こしやすいことから、何度もウイルスに感染する恐れがあります。さらにこのウイルスは丈夫で消毒剤や除菌剤の種類によっては効果が得られないものもあり、厄介な存在です。

 

ノロウイルスの感染経路は?

一般的にノロウイルスが感染した食事(主に牡蠣などの二枚貝)や飲料水(井戸水や水道水)を摂取することで人に感染します。その後、感染者の汚物による接触や飛沫等で非感染者に感染します。

 

予防方法は?

ノロウイルスも風邪と同様に手洗いで予防することができます。帰宅時や調理前、食事前、トイレ後に石鹸を使った手洗いが効果的です。また、牡蠣などの二枚貝は十分に加熱してから食すように心掛けましょう。加熱目安は内部に火が十分通るとされる90℃、1分30秒が良いそうです。その他にも調理器具を使用する度に熱湯消毒やアルコール消毒を実施するなど様々な対策があります。

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感染後の対処はどうする?

ノロウイルスへの抗ウイルス剤は、今のところありません。通常は対症療法を行います。

ノロウイルスに感染し、嘔吐や下痢の症状が続く場合は脱水症状に注意する必要があります。脱水症状を放置していると意識障害や低血圧などを引き起こすため、経口補水液などで水分を補いましょう。スポーツドリンクですと脱水時に必要な塩分が少なく、反対に糖質が多いため注意が必要です。経口摂取できない状況になってしまったときは、病院で輸液が必要です。

ノロウイルスに感染すると非常につらい思いをします。感染を防ぐためのうがい手洗いを習慣づけましょう。また自己免疫力を向上させることも大切ですから、規則正しい生活を心がけて、病気に侵されることのない毎日をつかみとりましょう。

 

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