美容・健康の大敵「夜更かし習慣」改善のため、体内時計を整えましょう
ついついやってしまう、夜更かし
健康や美容に悪影響を及ぼす生活習慣の1つに、「夜更かし」があります。
通常、日中は仕事、学校、家事などがあり、朝起きなければいけない時間が決まっていますので、夜更かしをすればするほど睡眠不足になります。睡眠は肉体や脳の疲労を回復するために必要なものなので、これが不足していると疲労は翌日に持ち越されます。
睡眠不足が1日だけであれば回復も早いですが、慢性的に睡眠不足ということになってくると、疲労は蓄積し、いずれ大きな反動となって健康を害することは容易に想像できるでしょう。
「明日もあるし、早く寝なくちゃ」と思いつつ、1日の活動が終わりほっとしている夜の時間は、ついぼんやりと過ごしている方も多いのではないでしょうか。
大抵の人は「夜更かしは良くない」という認識を持っているはずですが、いきなり「今日は22時に寝てみよう」と思い立っても、夜更かしが習慣化している人にとってはなかなか難しいものです。
自然な眠りのために必要なこと
就寝時間近くで自然に眠くなってベッドに入り、数分のうちに眠りに落ちる、これが理想の眠りです。何によって眠くなるかは人それぞれなので、自然な眠りを実現するための方法には様々なものが紹介されていますが、朝早起きすることもその1つです。
そもそも、夜更かしが習慣化しているということは、体内時計が全体として夜にずれ込んでいるということ。寝る時間だけを早くするというよりも、体内時計を正常に戻し、夜に眠くなるサイクルを作る必要があるのです。
体内時計をリセットするために最も効果的なのは朝の時間帯に強い光を浴びることですが、冬の時期は起床時間はまだ日の出前であることも多いでしょう。自然光の明るさには及びませんが、室内の照明でも暗闇で起きるよりはずっと効果があります。是非、起床後はシーリングライトを最も明るくして光に体を慣らしてみてください。また、部屋が寒いとベッドから出るのに勇気がいりますから、暖房器具のタイマーをセットし、明るく暖かい部屋で、快適に目覚められる環境を整えておくといいでしょう。
さわやかな香りで気分よく目覚める、アロマの効果
もう1つ、朝すっきりと目覚めるにはアロマも効果的です。と言っても、夜に使うような気分を鎮めてリラックスさせるアロマではなく、朝に使うのは気分を覚醒させてくれるスッキリした香りのアロマです。
気分を覚醒させてくれるアロマの代表は柑橘系のもの。レモン、グレープフルーツ、ベルガモット、ライムなどが柑橘系のアロマです。柑橘系のアロマに含まれる「リモネン」という成分は、体内時計に関わる遺伝子に良い影響をもたらすという研究結果もあるそうです。
柑橘系以外であれば、ペパーミント、スペアミント、ローズマリーなども効果的です。特にミント系のスーッとする香りは想像しただけでスッキリと目が覚めそうですね。
アロマは、ディフューザー等を利用するのもいいですが、ティッシュ等に精油を数滴含ませて、その香りを嗅ぐ方法であればより手軽に始められます。寝室全体に香りが馴染んでしまうこともないので、寝室で使っても気になりません。
ワサビの意外な効果
最後に、アロマではありませんが、先日の記事和食文化の名脇役、日本のハーブにも登場した「わさび」の面白い使われ方をご紹介します。
一般的に、火災報知器には大きな音を出して知らせる機能が搭載されていますが、聴覚に障害がある場合、この大きな音に気が付くことはできません。聴覚障害に対応した警報機には、振動するものや光るものなどもありますが、なんとワサビの香りを発生させるものがあるそうです。株式会社エイチ・テイ・エス《臭気発生装置》
香りの研究では、報知器が臭気を発生させてから聴覚障害のある被験者が覚醒するまでにかかった時間はたったの21秒と、効果も高く、この研究は2011年のイグ・ノーベル賞を受賞しています。
健常者の場合、覚醒までにかかる時間は聴覚障害よりも少し長くなったそうです。気分よく目覚められるかどうかはさておき、朝どうしても起きられない人は「ワサビ」も試してみてはいかがでしょうか?
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