「化粧が肌にダメージを蓄積する」は本当?
好きか嫌いかは別にして、化粧をすることは、社会人の女性のマナーであるとされています。大人の女性で、これまで1度も化粧をしたことがない、という方は稀でしょう。
自分を美しく見せることができたり、自分の印象を変えることができたりと、化粧は楽しいものでもありますが、本当はすっぴんでいたい、化粧を落とすとホッとする、という意見もあることから、化粧をすることを負担に感じている女性も多くいることが伺えます。
化粧を負担に感じる理由としては、時間がかかる、上手にできない、面倒といったものもありますが、肌荒れの原因になる、肌にダメージが蓄積する、と一般に考えられていることもあるでしょう。果たして、化粧は本当に肌にダメージを与えるものなのでしょうか。
化粧したまま寝てしまうと?
もし化粧が肌に一切のダメージを与えないものだとすれば、24時間ずっと化粧をしたままでも問題ないはずです。それこそ寝るときに化粧をしたままでも大丈夫ということになりますが、そんな話は聞いたことがありませんね。
事実、化粧をしたまま1か月を過ごす、というチャレンジをした人の肌は大変なことになったようです。
http://www.dailymail.co.uk/femail/article-2380419(デイリー・メール・オンライン、英語サイト)
このチャレンジを行ったアンナさんは、洗顔はシャワーを浴びる際にお湯で流すのみでクレンジングを一切行わず、化粧を塗り重ねて1か月を過ごしています。
1日目はさほどのダメージがなかったようですが、日に日に乾燥が進んでいき、顔には赤みが広がり、稗粒腫が増え、記事ではマスカラによるものだろうと推測していますが、左目が腫れる事態にまでなったよう。
彼女を診察した皮膚科医によると、このチャレンジにより、肌のくすみが増し、乾燥による皺が増え、肌のアレルギー反応を悪化させ、毛穴が広がるなどのダメージが見られたとのこと。また、皮膚のコラーゲン生成力の低下の可能性も指摘しています。
このチャレンジの結果を見るに、やはり化粧を落とさないことは肌に大きなダメージを与えることがわかります。
日中の化粧の役割
では、まったく化粧をしない方が良いかというとそうでもないようです。
夜間は肌の生まれ変わりの時間帯なので、それを阻害する「化粧」が負担になります。一方で、昼間はターンオーバーが夜間ほど活発ではありませんので、夜間に化粧をしているよりも負担は軽いものになります。
日が出ている時間帯に最も注意すべきなのは言うまでのなく「紫外線」。紫外線は肌の奥まで届き、肌の弾力性を弱め、保湿力を低下させ、数年後にシミを発現させるなど、長引くダメージを与えていきます。
当然夏の強い日差しの下では紫外線が強くなりますが、冬期でも曇りでも、また、窓があれば屋内でも紫外線は入ってきます。
この紫外線をカットするのに役立つのが「化粧」です。日焼け止めの効果が高い化粧品であれば紫外線をカットできる量は多くなりますが、効果が小さいものであっても、すっぴんよりははるかに紫外線を防いでくれます。
昼の間は、あまり活発でない肌のターンオーバーよりも、紫外線のカットを優先すべきなのは言うまでもありません。
このように、化粧は一概に肌に良い、悪いとは言えないもの。少し面倒ではありますが、昼間は紫外線を防ぐため、夜はしっかり落として、上手に化粧と付き合っていきたいですね。
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