発酵大麦エキスの研究成果を学会で報告しました
発酵大麦エキスの成分解析
『発酵大麦エキスに含まれる抗脂肪肝作用成分を解明』
三和酒類では発酵大麦エキスの機能性を解明するべく、様々な研究に取り組んでいます。
今回はその中から、肝機能保護に関する研究成果についてご紹介します。
三和酒類と大分大学では共同研究を実施し、発酵大麦エキスが「高ショ糖食誘発脂肪肝モデルラット※1」に及ぼす影響を解析しました。この研究では、飼料中の炭水化物をショ糖にすると脂肪肝が発症しましたが、発酵大麦エキスを5%添加した場合では、脂肪肝の発症が抑制されていました(図1)。
さらに、脂肪肝を抑制する成分を特定するため研究をすすめたところ、発酵大麦エキスに含まれる成分のうち、「myo-イノシトール※2」と呼ばれる物質が脂肪肝の形成を抑制することが明らかとなりました。(第70回日本栄養・食糧学会大会にて口頭発表 後藤高弘)
みなさんの健康維持に役立つ素材として、発酵大麦エキスの今後の研究開発に期待したいですね。
※1高ショ糖食誘発脂肪肝モデルラット…高濃度のショ糖(砂糖の主成分)を含む餌を与え、脂肪肝を発症させたラット
※2 イノシトールとはビタミン様物質であり、様々な機能性を持つ成分として注目されています。イノシトールにはヒドロキシ基の位置によって異性体が存在しており、最も一般的なものが今回の研究でのカギとなったmyo-イノシトールです。
脂肪肝にならないために
ちなみに、実験に使用されている「ショ糖」とは砂糖の主成分であり、中性脂肪をつくる原因となります。甘いお菓子やジュースなど、砂糖を多く使用する食品を食べ過ぎると中性脂肪が多く作られ、脂肪肝を発症する恐れがあります。
脂肪肝を抑制するにはまずは食事や運動といった生活習慣を整えることが大切です。
[食事]
・脂質や糖質の多い食べ物を控える
・ビタミン・ミネラルを十分摂取
・抗酸化作用の高い食品の摂取もおすすめ
・食事の時間に気をつける
・朝食をきちんととる
・夜食は控える
[運動]
・適度な運動で体内の脂肪を燃焼
・ウォーキングや水泳などの有酸素運動がおすすめ
砂糖やアルコールなどの過度な摂取を控え、積極的な運動を心がけましょう。
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