自分の魅力がアップする?睡眠の効果
睡眠は、起きている間に蓄積された疲労を回復したり、ダメージを受けた細胞を修復したり、記憶を定着させたりするのに欠かせない活動です。
筋肉疲労のような明確な不快感を伴わないのでわかりにくいですが、例えば肌に受けたダメージなども、睡眠中に修復されているものの1つ。起きている間、肌の細胞は、紫外線の刺激や気温・湿度の変化によってダメージを受けています。このダメージを受けた細胞がそのまま肌に留まっていると、肌はぶ厚くなり、キメは乱れ、乾燥し、肌を「疲れ」させます。
一方で、肌には外界からの刺激を軽減するバリアの役割があるため、交代する細胞がいない状態では、ダメージを受けていても体を離れることはできません。代わりになる新しい細胞が内側から押上げることで、ダメージを受けた古い細胞は剥がれ落ちることができるのです。
この新しい細胞の形成を促しているのが「睡眠」です。睡眠によって肌の細胞が交換されることで、肌の適正な厚み、水分、ハリを保つことができます。
睡眠不足は「見た目」にも影響
肌の厚みや保湿量などの「顕微鏡レベル」の違いは、測定することができますが、では、最も気になる「見た目」にはどのような変化があるのでしょうか。スウェーデンのカロリンスカ研究所が実施した実験で、睡眠不足が見た目の良し悪しにどのように影響するかが示されました。
Negative effects of restricted sleep on facial appearance and social appeal(英語サイト)
実験の内容は、被験者(大学生の男女25人)に「睡眠不足」になってもらい、睡眠が十分なときと睡眠不足のときの写真を、25人とは別の評価者(122人)に見せ、魅力、健康状態、眠気、信頼性の点で評価してもらうというもの。
評価の段階では、各被験者のそれぞれの状態を1枚ずつ、合計50枚をランダムに見せており、同じ被験者について「比較して見る」ことができないように連続して表示しないようにしているそうです。
この実験の結果、被験者が「眠そう」と判断される写真は、同時に「魅力的でない」「健康的でない」とも判断される傾向が見られたそうです。
また、それぞれの人物との交流意欲についても質問しており、「健康そうでない」被験者に対しては、積極的に交流を持ちたいと思わないという回答が得られたそうです。
睡眠不足を実感しているときには耳が痛い話ですが、逆によく眠るだけで自分をより魅力的に見せられる、というのは嬉しい発見ですね。
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