夏の強い紫外線、海のレジャーでは特に注意
7月も後半に入り、夏休みシーズンの到来です。夏休み期間中のイベントと言えば、旅行や帰省、キャンプなど様々なものがありますが、海のレジャーを計画している方も多いのではないでしょうか。
小学生の頃は毎日のように海に通って、夏休みが終わるころには見事に真っ黒だったという方でも、特に女性の場合、大人になっても真っ黒に日焼けしたい!という方は少ないのではないでしょうか。
海水浴場で日焼けしやすい理由
紫外線は、単に日焼けするということだけでなく、しみ・そばかすの原因になったり、肌そのものの老化に繋がったりすることはよく知られており、海のレジャーでも是非気を付けたいもの。
海水浴場では日焼けしやすいと言いますが、屋外であれば夏はどこでも暑く、紫外線量も多いものです。にもかかわらず、街中にいるよりも海水浴場でより日焼けしやすいのには理由があります。
まず1つ目は、空から降り注ぐ紫外線量が多いことが挙げられます。紫外線は太陽から出て真っ直ぐ地上に降りてきますが、紫外線の通り道に何らかの「遮る物」があると、紫外線の一部が吸収されたり、跳ね返されたりして、通過する紫外線量が大きく減少します。
街中では、建物や植物など、紫外線を遮るものが意外に多くあります。しかし大きく開けた海水浴場では、海水浴場に留まっている時間はほぼすべて紫外線にさらされ続けますので、受ける紫外線量は街中で受けるものよりも多くなります。
また、海水浴場では、跳ね返される紫外線量にも違いがあります。紫外線がどの程度反射するかは、ものによって異なりますが、建物に使われるコンクリートや、道路に敷かれているアスファルトの反射率は10%程度とされています。一方で、海面の紫外線反射率は10~20%、砂浜(特に白いもの)は10~25%程度と、街中にある「素材」よりも高めになっており、地面や水面から跳ね返った紫外線量も多くなります。
このように、海水浴場では空からだけでなく、周りの環境からも紫外線を受けるため、街中にいるよりも日焼けしやすくなっています。
海水浴場では日焼け止めを塗っている人も多くいますが、これだけでは安心できません。例えば紫外線吸収剤が入っているタイプの日焼け止め(白くならないものに多い)の場合、効果時間が短いですし、また、大量の汗や海水で日焼け止めが流れやすいため、短時間での塗り直しは必須です。一般には2~3時間おきと言われていますが、2時間たっていなくても、海から出たら塗りなおすのが無難です。そして、日焼け止めはもちろん必要ですが、UV対応のラッシュガード等で直接肌を覆ってしまう方がより効果的です。
海水の肌への影響
また、海水浴場では、紫外線だけでなく、海水によっても肌ダメージを受ける場合があります。
海水に含まれるミネラル成分が美肌に効果的という声もあるものの、海水の成分は全ての海で同じ、というわけではなく、生息している微生物の種類もかなり異なります。混み合った海水浴場や、港の近くの海水浴場では、海水の汚れも気になります。
刺激に敏感な人や、また、強い紫外線でダメージを受けた後では、海水による悪影響も見逃せませんので、海に入った後は、シャワーなどで海水の成分をしっかり流すことが大切です。この際も、できるだけ肌を刺激しないのがポイント。タオルなどでゴシゴシとこするのはもちろんNGですが、洗浄力の強いボディソープの使用も避け、刺激の少ない石鹸を使用するのが安全です。
肌ダメージや安全に十分に注意して、夏の海を楽しんでくださいね。
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