オメガ3脂肪酸と頭痛の関係



「魚を食べると頭が良くなる」と言われている根拠は、DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が 魚に多く含まれていることにあります。DHA、EPAはオメガ3脂肪酸といわれる成分の一種であり、悪玉と呼ばれているLDLコレステロールを低減させ、動脈硬化を予防・改善したり、血液をサラサラにする作用を有していると言われています。

 

スタッフの体験談から

私たちスタッフの中に、DHA、EPAのサプリメントを摂取している40代の男性がいます。もともとはLDLコレステロールが高値であったことから飲み始めたらしいのですが、思わぬ効果を体感することになりました。

極度の偏頭痛持ちであったのが、その頻度が下がり、症状が軽くなったというのです。

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あまり知られていないオメガ3脂肪酸と頭痛の関係

そこで、DHA、EPAに関して調査したところ、頭痛に関連する論文を見つけることができました。

それによれば、55名の被験者に対して、オメガ3脂肪酸が多くオメガ6脂肪酸が少ない食事を継続させたところ、頭痛および心理的苦痛が軽減されたとのことです。このことから、食事が慢性的な痛みに影響を与えるということが言えます。

また、オメガ6脂肪酸は、ベニバナ油、グレープシードオイル、ヒマワリ油、コーン油、大豆油、ゴマ油などの植物油に多く含まれています。つまり、揚げ物が少なく、魚中心の食事が効果的であるとも言えます。

 

DHA、EPAの摂取のみで頭痛が改善するケースは稀かもしれませんが、頭痛に悩まれている方は、先ず食生活の見直しを試されてみてはいかがでしょうか。

これからが旬のサンマにもオメガ3が豊富に含まれます

 

<参考文献>

Ramsden et al, J.Pain.2015 Aug;16(8):707-16, Diet-induced changes in n-3- and n-6-derived endocannabinoids and reductions in headache pain and psychological distress.

 

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