冬の美肌作りは入眠直後がポイント
冬は夏と並んで美肌作りに注意が必要な季節。強烈な紫外線による日焼けや、暑さによる毛穴の開きが気になる夏に比べ、冬は厳しい乾燥と寒さが、肌の疲れを招きます。
肌が疲れていると、単に美しさが損なわれるだけでなく、活力に乏しくなんとなく元気がなさそうな印象にも繋がります。このような冬の肌の疲れを回復させる最も良い方法の1つが睡眠です。
肌に厳しい冬の季節
冬の時期は気温が下がるため、体からも熱が奪われやすくなります。重要な器官が集中する体の中心部分の体温が下がると生命に関わるため、低い外気温の中では、自律神経が体表面の毛細血管を収縮させて流れる血液の量を減らし、体温が奪われにくいようにしています。
血流量が減ることで、肌の細胞の入れ替わりに必要な栄養も届きにくくなり、肌の再生力も弱まってしまいます。
また、低い外気温以上にダメージをもたらすのが、空気の乾燥です。
冬の時期、日本付近では北西から強い風が吹くことが多くなりますが、日本海を渡る際に蓄えた水蒸気は、日本を縦断する山脈にぶつかって日本海側に雪を降らせます。太平洋側には、水蒸気が雪として抜けた後の冷たい風だけが吹くため、空気が非常に乾燥しやすくなります。最も湿度が下がる1月、東京では湿度は30%程度まで下がりますが、これは気候が良いとされる5月や10月に比べると半分程度の低さになります。
湿度が低いと、それだけ皮膚表面から体の水分が蒸発することになります。細胞に水分が不足しがちになると、細胞内での代謝が落ち、やはり細胞の再生力は弱くなります。
就寝後3時間が美肌のポイント
このように、寒さ・乾燥対策が冬季に美肌を維持する1つのポイントになりますが、ダメージを小さくする以外にも、積極的に肌の再生を促すことも重要です。この肌の再生に重要な意味を持つのが睡眠です。睡眠には脳や体の疲労を回復させる役割がありますが、疲労の回復とは、すなわちダメージを受けた部分を修復することであり、肌の細胞が受けたダメージも睡眠をとることによって修復されます。
肌細胞の修復を直接促しているのは成長ホルモンですが、この成長ホルモンは就寝中に多く分泌されています。ただし、睡眠中であれば常にたくさんの成長ホルモンが分泌され続けるというわけではなく、活発に分泌されている時間は限られており、就寝後約3時間程度であることがわかっています。
この3時間の間を熟睡することができれば、肌の再生に必要な成長ホルモンが十分分泌されるため、普段から就寝中にトイレなどで起きるという人でも、この就寝後3時間はぐっすり眠りたいですね。
速やかに入眠し、深い眠りを得るためには、ぬるめのお風呂に浸かる、就寝2時間前には食事を終わらせる、部屋を暗くするなど寝る前の環境づくりが大切です。また、眠りの質を高めてくれるハーブティやサプリメントを利用するのも効果的。
十分な睡眠を確保し、冬でもいきいきした肌を保ちたいですね。
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