正しい歯磨きで健康な口元を作りましょう
数多くの健康食品や健康グッズが売られ、テレビや雑誌、ネットなどでも健康情報が人気を集める日本。定期的に運動する人や食生活に気を付けている人も多く、国民の健康への関心は、かなり高いほうと言えるのではないでしょうか。
健康意識の高い日本人ですが、一方で、口の中の健康については問題が多いことが度々指摘されています。最も代表的なのは虫歯の罹患率。日本では子供のころから虫歯にかかっている人が多く、虫歯にかかっては治療を繰り返し、80歳になるころには、残っている歯は8.9本(「健康な」歯ではなく「残っている」歯です!)とも言われています。30%も残っていないということになるのです。
また、残念なことに「日本人は口臭が強い」ということも言われがち。虫歯が痛んだり、食べ物をよく噛めなかったりするのも辛いですが、他人に「口臭がある人」と思われるのもショックなものがあります。
歯磨きを工夫して虫歯予防
虫歯が多いと言っても、歯磨きを全くしない人というのはいないでしょう。不潔なのが好きという人はあまりいませんし、何といっても虫歯は大変に痛いものなので、口内ケアにも気を遣っている人は多いはず。それでも虫歯になってしまうのは、努力の方向性が誤っている、具体的には歯磨きの方法に問題があるからです。
日本では、基本的に1本の歯ブラシで歯を磨いている人が多いですが、それだけではなかなか口の中のすべてをきれいにしきることはできません。歯と歯の間や、歯と歯茎の境目、奥歯の溝は凹んでおり、磨きにくくなっています。当然多くの人がこのような部分を重点的に磨いているはずですが、歯との接触面が平坦な「面」になっている一般的な普通の歯ブラシだけでは、このような場所を完全に磨くのは難しいのです。
そこでお勧めしたいのが、歯との接触面が「点」になっているタフトブラシです。ブラシの先端が細くなっているので、細かい溝にもぴったりと当てることができ、磨き残しが劇的に改善されます。ヘッドも小さいので口の奥にも届きやすく、手鏡を見ながらであれば奥歯の影の方も無駄なく磨くことができるでしょう。
また、歯と歯が重なっている部分も磨きにくい部分の1つ。タフトブラシでも届かない部分は、デンタルフロスや歯間ブラシで磨くのがお勧めです。この歯と歯が重なっている部分は、歯垢がたまりやすい部分。何日も経過した歯垢は悪臭を放つようになるので、この部分をきれいにしておくと、口臭を軽減させることもできます。
もちろんタフトブラシやデンタルフロスだけでは全体をきれいにはできないので、磨きにくい部分をきれいにした後、普通の歯ブラシで全体を磨くのも忘れないでくださいね。
定期的な歯科検診も重要
毎日の歯磨きも大切ですが、定期的に歯科に通って、虫歯や虫歯予備軍の歯がないかをチェックしてもらうことも大切です。虫歯には段階があり、痛みが出てくるのはかなり進行した状態です。痛みが出るまで放置しておくと、大きく歯を削り、かぶせものをする治療になるため、時間もかかりますし、「自分の」歯は削った分だけ小さくなります。また、一度削った歯はもろくなるので、再度虫歯に罹患する確率も高くなります。痛みが出る前であれば、治療にも時間がかかりませんし、ごくごく初期であれば、削らない治療をすることもできます。そのために必要なのが、3~6か月に1回の定期健診なのです。
定期健診では、虫歯チェックのほか、歯の清掃も受けることができます。毎日正しい方法で歯を磨けていれば、さほど歯は汚れませんが、それでも自分の口の中を自分できれいにするには限界があります。3~6か月に1回、プロの手で口の中を大掃除してもらうことで、健康な口元を長く維持することができます。
虫歯は罹ってしまうと治療に時間がかかり、且つ激しい痛みも伴う厄介なものですが、予防方法は非常に明確で、口の中に食事の汚れを残さないことで大きく虫歯リスクを減らすことができます。普段の歯磨きを効率的・効果的な方法に変えることから始めてみませんか。
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