夏休み科学体験講座開催!~いいちこの資源循環活動~
少年少女科学体験スペースO-Labo(オーラボ)企業訪問講座
三和酒類(株)拝田グリーンバイオ事業所では「焼酎メーカーの資源循環活動」と題して、O-Labo(オーラボ)主催の企業訪問講座を今年も開催しました。
O-Labo(オーラボ)とは、大分市内にある科学体験スペースのことです(https://www.o-labo.jp/)。主に県内の小中学生を対象にしていて、大学の先生や企業の技術者の方、大学生を講師に迎え、実験や観察、ものづくり等の体験活動を通して、子どもたちの理科や科学に対する興味・関心を高めようと活動されています。
今回は県内各地から15名の小学生が参加してくれました。三和酒類では、麦焼酎を製造する過程でできる大麦発酵液(いわゆる焼酎粕)からバイオガスを作ったり、飼料や肥料の原料に加工することで資源を循環させています。また、このサイトでご紹介している「発酵大麦エキス」も大麦発酵液から生まれた食品素材です。
焼酎づくりに関係する4つの実験を交えながら、三和酒類の取り組みについて皆さんにご紹介しました。
講座内容
講義
三和酒類のものづくりについて
実験① 焼酎の紙パックをリサイクルしてハガキを作ろう♪
いいちこの紙パックを水に溶かしてから、紙すきの要領で再生紙を作ります。
好きな柄のペーパーナプキンを挟んで、オンリーワンのハガキができました。
実験② 発酵ってなんだ?顕微鏡を使って酵母を観察しよう♪
焼酎や味噌、醤油造りに関わる微生物(麹菌、酵母)を観察しました。麹菌は
100倍に拡大、酵母はなんと600倍に拡大して観察します。
実験③ 麹汁で絵を描いてみよう♪
デンプンの寒天培地に麹汁で絵を描きます。しばらく経つと酵素のはたらきで描いた部分だけ糖に分解され、うがい薬をかけると絵が浮かんできます(ヨウ素デンプン反応)。
実験④ 官能検査を体験しよう♪
三和酒類では、商品の品質を一定に保つために、出来上がったお酒の味を人の五感で判断する「官能検査」をしています。官能検査は、社内試験の結果から特に味覚・嗅覚が優れている人が行います。
その試験の一部(味覚試験)を体験してもらいました。
参加した子供たちの感想は
- お酒がどのようにできているのかわかった。菌の形などが分かった。
- 酵母菌と麹菌について詳しく知れました。
- 焼酎のできる工程やリサイクルの方法などがよくわかりました。
- 紙すきは上手にできたけど、官能検査は1も2も違いましたが楽しかったです。
- いつもはできないことができて良かった。
実際に自分の手を動かしたり、味覚を試したりしながら、とても賑やかな講座になりました。
付き添いで来ていた保護者のみなさんにも一緒に体験してもらい、楽しんでいただけたようです。
講義では少し難しい内容もあったかもしれませんが、限りある資源について考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。