免疫力が落ちていく!冷えに注意
大寒を過ぎ、もうすぐ立春。梅のつぼみも膨らんできたし、ロウバイはもう見ごろなんていうニュースもあったりで、つい春のような気分になりますね。
ですが、外に出るとまだまだ寒い!暖かいと思われていることが多い大分でも、雪が降ることも珍しくありません。冬の季節は当然誰でも寒いと感じるものですが、普段から体の「冷え」を自覚している方にとっては、特に辛い時期と言えるのではないでしょうか。
男性も注意したい冷え
さて、体の「冷え」に悩むというと一般的には女性に多いイメージです。女性は男性に比べると筋肉量が少ないために熱を作りにくい、貧血・低血圧の人が多いなど、女性の方が冷えやすい要素はありますが、冷えの原因はもちろんこれだけではありません。実際は男性でも「冷え」を感じている方は少なくないようです。事実、あるネット調査会社のアンケートでは、男性でも6割の人が、体の冷えを感じることがあると答えています。
このように男女関係なく起こりうる冷え、手足が冷たくなったり、暖かい部屋でも全身寒かったり、それだけでも辛いものですが、他にも様々な悪影響があります。
最も大きいのが免疫力の低下で、体温が1度下がると免疫力は30%低下するとも言われています。冷えによって免疫力が低下した体は、すぐ風邪をひくようになったり、その風邪がなかなか治らなかったり、下痢が続いたりと病気をしやすくなります。
また、病気まではいかなくても、昼間でも元気が出ない、肩がこる、十分に眠れないなどの不快な症状が続く場合、冷えが大いに関係している可能性があるそうです。
低体温を引き起こしている場合はもっと厄介で、低体温状態によって冷えを自覚しにくくなっているため、改善策を取らないまま、冷えが常態化している場合もあります。この低体温の冷えは男性にも多く、仕事のストレスなどで自律神経のバランスが不安定になることも原因の1つとされています。
冷えの予防と改善
免疫力が低下し、様々な病気に繋がる「冷え」。冷えを予防・改善するために、日ごろから体を温め、血行がよくなるような生活を心がけていきましょう。
外気の冷たさに左右されずに体を温めるには、体の内側から熱を作り、それを逃がさない工夫が必要になります。今回はすぐにできて簡単な冷え対策をご紹介します。
入浴は湯船に浸かる
一人暮らしだとお湯を張るのが勿体なかったり、お風呂掃除が面倒だったり…シャワーだけで済ます人も多いですね。でもシャワーだけだと体の内側まではなかなか温まりません。シャワーを使った直後は暖かく感じても、体はすぐに冷えてしまいます。
少し面倒でも、入浴時は湯船に浸かって体を中から温めましょう。10~20分、ゆっくり浸かるのがポイントです。あまり温度が高すぎると、長く浸かっていられなかったり、肌が乾燥したりするので、38℃~40℃程度のぬるめのお湯がよいとされています。
冬の時期は浴室自体も寒くなっています。シャワーでお湯を張ったり、暖房を入れたりして、浴室も暖めるといいでしょう。
たんぱく質を摂る
体の熱は筋肉によって作られます。筋肉量が減ってしまうと体も冷えるので、筋肉の材料となるたんぱく質は十分に摂るようにしましょう。
タンパク質は、肉・魚・大豆などに含まれており、外食が多い食生活でも比較的取りやすい栄養素です。
筋肉量を増やすためには、さらに運動も取り入れると効果的です。
冷たい物を摂り過ぎない
冬の時期に冷やし中華やそうめんを食べるようなことは少ないと思いますが、清涼飲料水や炭酸飲料などの冷たい飲み物は、冬でも飲んでいる方が多いのではないでしょうか。冷たい食品は内臓を冷やしていまいます。体を温めようとしているときに、内側から冷やしてしまっては逆効果。なるべく暖かい食品を摂るようにしましょう。
また、体を冷やす効果があるとされる、夏が旬のお野菜にも要注意。旬は夏でも、今は1年中スーパーに売られています。ねぎや大根、蕪(かぶ)などの冬が旬のお野菜を多めに摂りましょう。
暖かい服装をする
いろいろと着込むと動きにくいし、なんだか野暮ったい…そんな理由で薄着で過ごしていませんか。男性は筋肉量が多く熱も作られやすくなっていますが、薄着で過ごせば、熱は体表面からどんどん奪われてしまいます。
せっかく体の内側から発熱していますので、体温は逃がさないようにしたいもの。気温に合った暖かい服装を心がけるようにしましょう。冬の時期、屋内は暖かいことが多いので、調整しやすい服を重ね着するといいでしょう。
男性は冷えを感じにくいこともあり、知らない間に体が冷たくなっているかもしれません。冷えは万病のもと。少し寒いけどまだ大丈夫と過信せず、暖かく過ごしてくださいね。