甘いのにヘルシー、はちみつはなぜ太りにくい?
美味しいだけでなく、様々なビタミン、ミネラル、ポリフェノールなども豊富に含み、体にも良いはちみつ。
一般的に、甘いものは太りやすい食べ物ですが、同じく甘味料である砂糖よりも、はちみつの方が太りにくいという話を聞いたことがありませんか?
はちみつはなぜ、砂糖よりも太りにくいのでしょうか。
太りにくい理由その1:はちみつはカロリーが低い
私たちの体を動かすために、食事からエネルギーを取ることはとても大切ですが、エネルギーを摂りすぎると使いきれなかった分は脂肪として蓄積されてしまいます。
食事から摂取するエネルギー量を少なくすれば、その分、太りにくくなります。
一般的な甘味料である砂糖(ショ糖)のエネルギー量が100gあたり384kcalなのに対して、はちみつのエネルギー量は100gあたり294kcal。
砂糖を1とすると、はちみつは0.76のエネルギー量しかありませんので、その分、太りにくいというわけです。
太りにくい理由その2:はちみつは砂糖よりも甘い
体に良いと聞いたので、砂糖の代わりにはちみつを使ってみたら、なんだか甘くなりすぎた…ということはありませんか?これは、はちみつが砂糖よりも「甘味が強い」食品だからです。
「甘味」を示す甘味料には、砂糖(ショ糖)のほかにもブドウ糖、果糖など、様々なものがあります。種類が違いますので、当然それぞれで甘さの度合いも違ってきます。この甘さの度合いは、「甘味度」という指標で定義されており、砂糖(ショ糖)を1として、ブドウ糖は0.6~0.7、果糖は1.2~1.5になっています。
(農畜産業振興機構webサイトよりhttps://sugar.alic.go.jp/tisiki/ti_0109.htm)
はちみつの甘味成分は、砂糖(ショ糖)ではなく、ブドウ糖と果糖によるもの。甘味度で言うと、はちみつの甘味度は1.3程度とされています。
すなわち、砂糖(ショ糖)の約0.75倍の量(重さ)で、砂糖と同じ甘さを得られるということになります。
はちみつのそもそものエネルギー量が0.76倍であり、砂糖と同じ甘さを得るのに必要な量も0.75倍なので、砂糖とはちみつを正しく置き換えると、なんとエネルギー量は0.59倍に抑えられるということになります。
はちみつが太りにくい、とされるのも納得の結果ですね!
甘いものは食べたいけど、摂取カロリーは控えたい…そんな方ははちみつ置き換えを試してみてはいかがでしょうか?
なお、はちみつはボツリヌス芽胞で汚染されている場合がありますので、1歳未満のお子様には絶対に与えないように注意しましょう。