発酵大麦エキスの腸管免疫活性化効果



“腸活”という言葉も出てきた昨今、多くの方が「腸内環境を整えることが健康を維持するうえで重要である」と認識するようになりました。

科学的にみると、食物繊維や乳酸菌・ビフィズス菌が腸内環境に影響を及ぼすことがわかっており、これらを摂取することが腸活を始める第一歩として重要と言われています。

 

実は、発酵大麦エキス(FBE)にも腸内環境を変化させる効果があるということが、マウスを用いた試験で明らかになりました。実験では、マウスにFBE 1mg、10mg、100mgを8週間摂取させ、盲腸内容物中に含まれる短鎖脂肪酸を測定しました。腸の話をする際の短鎖脂肪酸とは、具体的には酪酸、プロピオン酸、酢酸のことを指しますが、これらは腸内で悪玉菌を抑えたり、腸のバリア機能を高めるといった有用な働きする物質として知られています。また、近年の研究で、特に腸内の酪酸の重要性が注目されています。酪酸には、腸内の過剰な免疫反応を抑える効果1)や大腸がんの予防2など、健康に寄与する効果が多数報告されています。

 

さて、話を実験結果に戻します。マウスにFBEを摂取させ続けた結果、コントロール(無摂取)群と比較してFBE摂取群は酪酸、プロピオン酸、酢酸が有意に上昇していました(表1)。FBE中のどの成分が寄与しているのか、またヒトに対する効果はどうなのかといったことは今後の研究を待つことになります。

表1 発酵大麦エキス摂取後の盲腸内容物分析結果

 

 

FBEにはヒトの尿酸値低減効果も報告されています。これからも私たちはFBEの持つ未知の健康機能を探索し、皆様の健康に寄与するような研究を進めていきたいと思います。

 

(参考文献)

1)Furusawa, Y., Obata, Y., Fukuda, S., Endo, T. A., Nakato, G., Takahashi, D., … & Takahashi, M. (2013). Commensal microbe-derived butyrate induces the differentiation of colonic regulatory T cells. Nature, 504(7480), 446-450.

2)Fung, K. Y., Cosgrove, L., Lockett, T., Head, R., & Topping, D. L. (2012). A review of the potential mechanisms for the lowering of colorectal oncogenesis by butyrate. British Journal of Nutrition, 108(5), 820-831.

 

 


ライター紹介

丸岡生行(まるおかなるゆき)

主力商品「大麦乳酸発酵液ギャバ」の開発者。
次のヒット商品を開発中。

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