効果的なオーラルケアで口元アンチエイジング
アンチエイジングといえば、シミやシワ、肌のたるみなどの、主に美容面でのケアが重視されがち。
しかし、年齢や体の衰えは、肌以外にも現れます。口や歯などの口元も加齢が目立つ部分の一つ。特に歯茎が痩せて下がって見えると、老けた印象になってしまいます。ある企業で行われた実験では、歯茎が下がった女性のイラストのほうが、そうでない女性のイラストよりも、平均で10歳も老けて見えるという結果になったそうです。
他にも、虫歯が多い、着色汚れが目立つ、口臭があるなど、口腔トラブルは見た目の加齢を加速させる要素が多くありますし、実際に様々な病気に繋がりやすくもなるそうです。
そこで今回は、虫歯や歯周病、口臭を予防するための口腔ケアについて考えてみたいと思います。
1.歯磨き
口腔トラブル予防の基本はなんと言っても歯磨きです。
食事の後は必ず、できるだけ早く歯磨きをすることでトラブルを大きく減らすことができます。忘れがちなのが寝る前と起きた後。睡眠中は唾液が減り、口腔内の細菌が増殖しやすくなるため、寝る前はなるべく細菌のエサとなる汚れを落とし、起きた後も増えてしまった細菌を落とすようにしましょう。
また、歯ブラシ選びも大切です。次の点に気を付けて、自分に合った歯ブラシを見つけましょう。
- 適度な毛の硬さのものを選びましょう。歯周病などで歯茎へのダメージが気になる場合は柔らか目のものでもいいでしょう。
- ヘッドは小さ目のものを選びましょう。一般に、ヘッドの大きさは前歯2本分程度が適当とされています。
- 歯の面を適度な力で磨けるよう、毛の切り口がまっすぐのものを選びましょう。
- 磨く力が均等になるよう、毛にコシがあり、持ち手がまっすぐのものを選びましょう
2.歯間ブラシ
歯磨きだけでは歯垢を完全に落とすことはできません。特に歯と歯の間は通常の歯ブラシでは磨きにくく、そこから虫歯になることも少なくありません。
そこで有用なのが歯間ブラシです。日本歯科保存学会の調査でも、歯間ブラシを使うことで歯間部のプラーク除去率が大幅に上昇することが証明されています。
どのメーカーの歯間ブラシも、大抵はブラシ部分のサイズが複数展開されています。サイズを間違えると歯茎を傷めてしまったり、十分にブラッシングできずに効果が薄れてしまったりするので、自分に合ったサイズのものを選ぶようにしましょう。
ガムアドバンスケア 歯間ブラシL字型(サンスター)
オーソドックスな歯間ブラシ。柄の部分がL字型なので奥歯の間も楽にブラッシングすることができます。軸部分がワイヤーで出来ており、耐久性があるので洗って繰り返し使え、経済的です。柄の部分が曲がっていないI字型タイプもあります。
やわらか歯間ブラシ(小林製薬)
軸の部分がゴムのタイプの歯間ブラシです。ワイヤーの商品と比べると耐久性には劣りますが、ゴムならではのソフトな感触が人気の商品です。歯茎が痛んでいる、血が出やすい方はこちらの商品を試してみてはいかがでしょうか。
3.デンタルフロス
歯間ブラシに比べると歯垢除去率は多少落ちますが、デンタルフロスもオーラルケアに有効なアイテムで、特に欧米では広く普及しているそうです。
若い方の場合、歯間が狭く小さいサイズの歯間ブラシも入らないことがあるので、そのような方はデンタルフロスを利用するといいでしょう。一般に、ホルダー(持ち手)付きのタイプと、糸だけのタイプがありますので、自分の使いやすいものを探してみましょう。
リーチデンタルフロス(ジョンソンアンドジョンソン)
糸のみのタイプのデンタルフロスです。画像はワックス付の商品で、滑りがいいので、デンタルフロス初心者や歯間が狭くてなかなかフロスが通りにくい方にお勧めです。
ワックスなしの商品は、吸水してフロスが膨らむので、ワックス付のものよりもやや歯垢が取れやすくなります。他にもミントの香りで爽やかにブラッシングができる商品などもあります。
糸ようじ
ホルダー付のデンタルフロスです。ホルダーが付いているので扱いやすく、デンタルフロス初心者でも使いやすくなっています。こちらの商品は、フロス部分の逆側はピックになっており、大きな食べかすを取るのに便利です。
ウルトラフロス(ライオン)
こちらもホルダー付のタイプ。ホルダーと糸の向きが垂直になっており、奥歯などの歯間をブラッシングする際などはより使いやすい形になっています。
実年齢より若く!というわけではないけれど、やはりハツラツとして若々しい様子は魅力的に感じるもの。美しい口元は若々しさを演出してくれるでしょう。歯の汚れや口臭が気にならなければ、笑顔を作るのも楽しくなりますよ。