花粉症の人もそうでない人も!花粉対策のスキンケア



来週からは3月。風も暖かく、雨の日も増えてきて、寒さと乾燥が続く肌に厳しい冬がやっと終わりに近づいてきました。それなのに肌がガサガサひりひりしたり、赤くなったり。気持ちのいい季節に、なぜ?

春の肌荒れ、もしかすると花粉のせいかもしれません。

 

 花粉と肌荒れの関係とは?

花粉と言えば、目が痒い、涙や鼻水が止まらないなど、花粉症の原因としてよく知られています。中でも2月~5月に花粉が多くなるスギ・ヒノキの花粉症は患者数が多く、この時期は天気予報でも花粉の飛散情報が公開されていますね。

花粉症とは症状の名前であり、病名としては「アレルギー性結膜炎」、「アレルギー性鼻炎」、「アレルギー性咽喉頭炎」、「アレルギー性上気道炎」などの診断がつく場合が多いそうです。つまり花粉症とはアレルギーであり、花粉はアレルゲン(アレルギーの原因物質)であるということになります。

アレルギー体質の人の皮膚にアレルゲンが付着するとどうなるでしょうか。

pollen

症状の重い軽いはあるにしろ、多くの場合は何らかのアレルギー反応が起こるでしょう。花粉症体質の方は、痒みや炎症などのアレルギー反応を「肌荒れ」として実感しているということになります。

特にこの季節は冬の厳しい環境にさらされて肌ダメージが蓄積している時期と重なります。ターンオーバーが乱れて角質層にムラができたり、乾燥で皮脂膜が薄くなったりと皮膚のバリア機能が弱まって刺激にはいっそう敏感になっています。その上、涙や鼻水を拭いたり目をこすってしまったりと肌を傷つけることも多いため、普段の状態よりも花粉刺激の影響が大きく出やすいと言えます。事実、花粉症を実感している人の半数~7割の方が、同時に肌荒れも感じているというデータもあります。

また、肌のバリア機能が弱まり、一時的な「敏感肌」になっている状態は、花粉症でない方でも同じ。花粉症とは無縁!という方も花粉による肌荒れには注意してスキンケアを行いたいものですね。

 

花粉対策のスキンケア

花粉による肌荒れを防ぐには花粉に触れないのが一番ですが、外には花粉が飛んでいますし、かと言って外出しないわけにもいきません。そこで、肌が花粉に触れる時間をできるだけ短くすることが重要になります。

まず、外に出る際には軽く化粧をするのがお勧め。もちろん、肌荒れがひどく、低刺激の化粧品すらつけられないという場合は別ですが、ファンデーションやパウダーなどを付けることで、花粉が直接肌に触れるのを防ぐことができます。ただし、リキッドやクリーム、オイルタイプのファンデーションを使用すると、肌に触れた花粉がそのまま張り付いてしまうので要注意。フェースパウダーやルースパウダーを重ねたり、パウダーファンデーションに変更するなどして、肌をサラッと、触れた花粉がすぐに落ちるように保ちましょう。

foundation

また、付いた花粉はこまめに落とすようにしたいもの。お化粧直しのついでに、フェイスブラシなどで肌についた花粉を落とすようにするといいでしょう。

 

帰宅後はできるだけ早く洗顔し、肌についた花粉を落とすようにしましょう。帰宅時の洗顔では一工夫。はじめに水などで軽くすすぎ、花粉を落としてからクレンジングすることで、花粉を肌に刷り込んでしまうのを防ぐことができます。

クレンジング剤や洗顔料もできるだけ低刺激のものを。肌を傷めてしまうとますますバリア機能が弱まってしまうので、もちろんゴシゴシ洗いは厳禁です。必要な油分まで落としてしまわないよう、洗顔に使うお湯はぬるめのものを使いましょう。

 

洗顔後はたっぷり保湿してください。肌に潤いが戻ると、バリア機能も回復してきます。潤いを逃がさないためには油分を含むミルクやクリームが効果的ですが、表面がベタッとしていると花粉がくっついてしまいます。洗顔後もちょっとした用で外に出るような場合には、軽くパウダーをつけ、肌をサラッとさせておくと花粉が付きにくくなります。

 

 

いかがだったでしょうか。花粉症の方もそうでない方も、花粉対策をしっかりして、肌荒れとは無縁の春を過ごしてくださいね。


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